Asagi's Art News





博物館島の完成は、2015年 ~ ベルリンの至宝展2005年06月05日 14時23分20秒

ドイツ年ということで、イベントがいろいろあるという。もうすぐ終了だが、上野の博物館でも「ベルリンの至宝展」を開催している。ドイツは、日本と同じ第2次大戦の敗戦国で、芸術分野でのイメージや所蔵品などは、いまひとつ影が薄い感じがする。

しかし、今回の展覧会で少しそのイメージが、変わったかもしれない。ギリシャ、エジプト美術からルネッサンス、近代絵画まで要所を押さえれいる。もちろん、あさぎのハートを捕らえたのは、ボッティチェリの「ヴィーナス」とラファエロの「聖母子」。この2作品を見ることができただけ幸せ!

Berlin01.jpg Berlin02.jpg

「ヴィーナス」は、黒背景であの「ヴィーナスの誕生」と同じポーズで女神がたたずんでいる。静寂の中に鐘の音が響いているような感覚がした。一方、「聖母子」は、マリアの赤と青の衣装に華やかさが漂い、イエスを見守る目がなんともいえず良いのだ。ふと気が付いたのだが、この「聖母子」には光臨が描かれていなかった。これもラファエロだから許されることなのか?

さて、博物館は、いつも盛況で、展示スペースも広いので見て回るがたいへんである。今回も特別展のある平成館と日本美術の常設がある本館しか見ることができなかった。

Berlin03.jpg

でも、本館には人がいなったので、岸田劉生の「麗子像」は、独り占め状態で嬉しかった。でも、いつになったら、東洋館とかに行けるのだろう。

※東京国立博物館