Asagi's Art News





どうして、そんなところに ~ 開館3周年記念展 ポーラ美術館の印象派2005年07月14日 00時08分00秒

どうして、そんなところに作ってしまったのか不思議に思うのであるが、その美術館は、箱根の山の中にある。登山鉄道を彩るあじさいはきれいだったけど、たどり着くまでに2時間も掛かるのは、大変なのである。

やはりと言うか、この美術館を訪れる人たちのほとんどは、箱根観光のついでにやって来るらしい。それなりに絵画に興味があるだろうが、それにしても、あっと言う間に作品の前からいなくなるは感心できない。まぁ、あさぎのように絵だけを見に来るものは、まずいないのが現実だろう。

さて、その展示内容なのであるが、かなり本格的なものであった。マネから始まりモネ、シスレー、セザンヌ、ルノワール、ドガ、ゴーガン、ゴッホ、スーラ、シニャックと印象派の主だったところを押さえ、作品数もそれなりある。正確な数ではないが、70~80点といったところだろう。さらに常設展示もあり、全てを押さえるには半日は、必要だと思われる。

展示内容から推測するとメインは、どうやらルノワールの「レースの帽子の少女」らしい。この作品は、それほど大きなものではないのだが、少女の表情がなかなか素敵で、特に透き通るような青い瞳が印象的な作品である。もしかしたら、来年の1月にBunkamura(ポーラ美術館の印象派コレクション展)にやって来るかもしれないので、そのとき再会できるといいなと思っている。

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ルノワール「レースの帽子の少女」

※ポーラ美術館

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