Asagi's Art News
そのとき、時間が止まる ~ 上田薫展Ⅱ ― 2005年08月06日 23時10分06秒
空中に浮かぶ玉子が割れて黄身と白身が落下する。まさにその瞬間を捕らえるた写真のような、いや、むしろ写真以上にリアルに描かれた作品には、論理的に証明される物理学の公式のようなシャープさを感じる。
上田薫の作品は、広告などに使われていたこともあり、商業主義的なイメージの先入観があった。しかし、広告のコピーなど無い作品と対面すると、持っていた先入観が間違っていたことに気がついた。
無機質の金属や透明の液体に写り込む周囲の光は、誰もいない室内で時間が止まってしまい、永遠の美を封印したような感じを受ける。スーパーリアリズムと称されているのだが、どちらかというとシュルレアリスムに近い思想を含んでいるのではないかと思った。
また、この展覧会の会場となった美術館は、ギャラリーのように小さく、訪れる人もたくさんいるとは思えないのであるが、良い作品を効果的に展示しようとする意気込みが伝わってくるようでとても好感が持てる。がんばって欲しいものである。
※光と緑の美術館
上田薫の作品は、広告などに使われていたこともあり、商業主義的なイメージの先入観があった。しかし、広告のコピーなど無い作品と対面すると、持っていた先入観が間違っていたことに気がついた。
無機質の金属や透明の液体に写り込む周囲の光は、誰もいない室内で時間が止まってしまい、永遠の美を封印したような感じを受ける。スーパーリアリズムと称されているのだが、どちらかというとシュルレアリスムに近い思想を含んでいるのではないかと思った。
また、この展覧会の会場となった美術館は、ギャラリーのように小さく、訪れる人もたくさんいるとは思えないのであるが、良い作品を効果的に展示しようとする意気込みが伝わってくるようでとても好感が持てる。がんばって欲しいものである。
※光と緑の美術館