Asagi's Art News





キャラクターの魔力 ~ キティ・エックス2005年08月14日 14時56分25秒

あさぎのフォスターチャイルドもハローキティがお気に入りなのですが、この展覧会は、そのハローキティをモチーフとした現代アートが展開します。ですから、キティラーと呼ばれる方々には、あまり関心を抱かせない内容になっているように思えます。実際、展覧会に来ていたキティラーらしい女性は、足早に会場をあとにして行きました。

展覧会への参加アーティストは、50組程でそれぞれ個性的です。絵画やイラストはもちろんのこと、写真、ビデオ、ぬいぐるみ、被服類、乗り物、コンピュータグラフィックなどさまざまです。また、多様なインスタレーションも展開され、キャラクターのキティが無くともなかなか楽しめるのではと思ってしまいます。

いくつか印象的な作品をあげると、例えば、日比野克彦の作品は、小石にキティの顔を描きそれをいくつも床の上に並べ、どこにでもキティはいるのだと言いたげな感じを与えてくれます。清水寛子の作品は、影絵を使ったアニメーションでキティが音楽に合わせ絵を描くというもので、とてもコミカルで楽しい時間を与えくれます。また、写真では、キティのタトゥーを施した作品が多かったのですが、あさぎの好みとしては、小泉今日子の背中に描かれたキティがなんとなく良かったです。

それにしてもキティというキャラクターは、どの作品の中でも強い主張をしていて、その作品を支配しているように思えました。キャラクターの持つ魔力によって、アーティスト自身も影響を受ける不思議さを感じた展覧会でした。

※キティ・エックス
※そごう美術館