Asagi's Art News





アメリカの青 ~ ロバート・ハインデル展2005年08月26日 21時49分01秒

現代のドガと称されているロバート・ハインデルですが、もちろん彼の作品は、ドガの踊り子達とは異なる響きを漂わしています。日本人バレリーナの吉田都がモデルになった作品が多く出品されてることや彼がアメリカ人といったことも関係あるようにも思えます。

モノトーンの画面にさり気なく置かれた青色が印象に残こりました。「The Blue Dress」という作品は、暗い稽古場でスポットライトに照らされて、青い衣装を着たバレリーナがスカートを棚引かせてポーズをきめる一瞬を描いた作品なのですが、青い花びらが開いていくような神秘的な感じを受けます。

アメリカ人が好きな色が青であることを誰かに聞いたことがあります。日本人のあさぎにとって青は、静寂とか冷たさを感じる色なのですが、アメリカ人には、どう受け入れられているのでしょう。唯一、あさぎが訪れたことのある外国がアメリカで、そのとき、国の豊かさや自由な精神にカルチャーショックを受けたことがあります。そんな国で活躍したハインデルの青とは、きっと違った意味を持つのだろうと考えてしまいます。

展覧会が1週間の会期でとても短いものの代官山というお洒落な場所で開催されたことはなんとなく嬉しいです。しかし、今年の7月にハインデルが亡くなっていたということは、非常に残念なことです。

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※ヒルサイドフォーラム
※アートオブセッション

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