Asagi's Art News





アートと漫画 ~ ギャラリーフェイク美術館2005年09月30日 23時39分01秒

少し早い時間に仕事が終わったので、本屋さんに寄ってみると「ギャラリーフェイク美術館」という本が出ていました。ギャラリーフェイクは、漫画なのですがアートを扱っていて、内容もかなり調べてあるので、それなりに面白いと思います。ただ、連載が終了しているのが残念ですね。それで、パラパラとページをめくってみるとカラーページの印刷もきれいだったので、思わず買ってしまいました。

ギャラリーフェイク美術館
細野不二彦・井出洋一郎「ギャラリーフェイク美術館」

まだ、読んではいないのですが、絵画や写真が豊富のようで、普通の美術解説書のような感じに仕上がっています。目次には、巨匠とその作品名があります。少しめくった感じでは、漫画のコマが挿入されていて、それに関連する絵画や写真が載っています。どうやら漫画では、表現できなっかた作品を実際に見て楽しむようになっているようです。また、美術館の紹介などのトピックスもあって、盛りだくさんのようです。

ところで、現代の漫画は、アートとしての評価がいまひとつようで、なかなか原画展などには巡り会いません。あさぎは、いちよう漫画やアニメの世代なので違和感はないのですが、一般の人の評価は、どうなのでしょうか? あさぎは、漫画が評価されない原因のひとつが取り扱うジャンル(文学や哲学的なものから広告や風俗に至までさまざまな内容)で、その幅がありすぎることにあると思っています。それに漫画は、低俗という固定概念が、いまだにあり続けている点も課題なのでしょう。

漫画に共通しているのは、黒のインクを使い、対象を線で表現して、言葉を表す吹き出しや擬音があることで、デフォルメされシンプルな構成や人物(キャラクター)は、それぞれ魅力的です。たまに水彩絵の具で着色がされるものがありますし、原画を見るとその美術的な価値は、それなりに高いと思います。しかし、すべての作品について、そうとはいい切れないところが、悩ましいところでもありますが・・