Asagi's Art News





花のある生活 ~ わたせせいぞうの世界展2006年01月15日 23時06分50秒

漫画雑誌には不釣合いなカラフルでいてさわやかな絵が印象に残っている「ハートカクテル」からもう20年近くが過ぎるとのことです。そして、2年振りの個展ということで東京駅・大丸まで出かけきました。

デパートに併設するアートスペースらしく会場の入り口には、お祝いに生花がたくさんありました。たくさんのお花に囲まれて、とても華やかでいい雰囲気でした。さすがに人気のイラストレータです。

わたせせいぞうの世界展


今回の個展では、新作「Heart Cocktail eleven」を中心に雑誌の表紙やポスターの原画、樹皮粘土花作家とステンドグラスアーティストとのコラボレーションなどなかなか面白い企画を組んでいました。

わたせせいぞうは、自身の作品にはストーリーが存在すると言い描かれる人物、物、風景にちょっとした意味を持たせているそうです。そして、描かれる街はパリを意識しているそうです。パリにある坂がどうやらお気に入りのようです。

巴里の街~めぐり逢う花
わたせせいぞう「巴里の街~めぐり逢う花、2005」

作品は水性マーカーや色鉛筆、パステルなどでデッサンから下塗りを作り、さらに背景などはアニメーションのように印刷で使う色を細かく指定して作成されるそうです。グラデーションの目立たないはっきりとした色彩がさわやかな感じを与えてくれます。

昔の「ハートカクテル」の原画の展示もありました。当時はあまり関心が無かったのですが、この頃、個人的に心境の変化もあったこともあり、こんな男女の関係もあるんだと思いました。少し恋愛が判ってきたのかもしれません。

ともかく絵の中にお花がいっぱいで、元気になります。樹皮粘土花作家の川口紀子とのコラボレーションでは、粘土で作った花が絵の中から飛び出すような感じの作品で新鮮です。花の種類がこんなにあるのかとも思わせる数と本物以上の花に驚きを覚えました。

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