Asagi's Art News
絵画のように ~ 老人と海 ― 2006年04月16日 00時53分04秒
アニメとアニメーションは違うのでしょうか? 量販店のDVDコーナーには、アニメと言われる作品がたくさん出回っています。最近のアニメはどれも似たような感じがして、あまり見ていませんというか、あさぎの好きな作品は、ある意味個性的なのかもしれません。
国内を問わず海外の作品も好きで、セルアニメーションやCGアニメーション以外にも興味があります。この『老人と海』は、文豪ヘミングウェーの短編小説でカリブの海で繰り広げられる老いた漁師とカジキとの死闘を描いた名作ですが、流行りのアニメーションとは少し違います。
アレクサンドル・ペトロフ「老人と海、2000」
『老人と海』は、いくども映画や芝居の題材になっているのですが、あさぎはこのアニメーション版がいちばん好きです。このアニメーションの特徴は、画面になるすりガラスに油絵の具で絵を描いていく独特のアニメメーションです。
温もりのある表情が画面から伝わってくるこの手法は高く評価され第72回のアカデミーショー賞(短編アニメーション部門)も受賞しています。絵画が動き出すそんな感じもします。セルで描く平面世界ともCGの作られた擬似世界とも異なる人間的な世界だと思います。
例えば、変わり行く海と空の表情が豊かで奥行きがあります。これをセルやCGで描いたらたぶんつまらない・・。カジキとの死闘も迫力がありセルやCGでは表現できない深みがあるのです。
絵画と同じように微妙ですが絵の具による立体感があるのだと思います。 日本語ナレーションは、三國連太郎がつとめ作品を引き締めています。30分程度の短編ですが、見終わるととてもさわやかな感じがします。
こういう作品をもっと見たいのですが、なかなか出会うことができず、あさぎが持っているこのDVDもいまでは廃盤になっています。アニメは日本の文化と言う人が増えてきましたが、本当にそうであるかはこういった作品が出てくる限りどうかと思うような気がします。
国内を問わず海外の作品も好きで、セルアニメーションやCGアニメーション以外にも興味があります。この『老人と海』は、文豪ヘミングウェーの短編小説でカリブの海で繰り広げられる老いた漁師とカジキとの死闘を描いた名作ですが、流行りのアニメーションとは少し違います。
アレクサンドル・ペトロフ「老人と海、2000」
『老人と海』は、いくども映画や芝居の題材になっているのですが、あさぎはこのアニメーション版がいちばん好きです。このアニメーションの特徴は、画面になるすりガラスに油絵の具で絵を描いていく独特のアニメメーションです。
温もりのある表情が画面から伝わってくるこの手法は高く評価され第72回のアカデミーショー賞(短編アニメーション部門)も受賞しています。絵画が動き出すそんな感じもします。セルで描く平面世界ともCGの作られた擬似世界とも異なる人間的な世界だと思います。
例えば、変わり行く海と空の表情が豊かで奥行きがあります。これをセルやCGで描いたらたぶんつまらない・・。カジキとの死闘も迫力がありセルやCGでは表現できない深みがあるのです。
絵画と同じように微妙ですが絵の具による立体感があるのだと思います。 日本語ナレーションは、三國連太郎がつとめ作品を引き締めています。30分程度の短編ですが、見終わるととてもさわやかな感じがします。
こういう作品をもっと見たいのですが、なかなか出会うことができず、あさぎが持っているこのDVDもいまでは廃盤になっています。アニメは日本の文化と言う人が増えてきましたが、本当にそうであるかはこういった作品が出てくる限りどうかと思うような気がします。