Asagi's Art News





ほっとする時間 ~ ミトン2006年05月09日 00時34分32秒

長い休みの間に新しいDVDを物色してきました。ここ何度か短編のアニメーションを取り上げましたが、この世界は奥が深いです。すっかり若葉の季節ですが、このお話は真冬が舞台です。誰からも愛される可愛い人形アニメーションを見つけました。

ミトン
ロマン・カチャーノフ「ミトン、1967」

旧ソビエト連邦で作られた古い作品ですが、とてもよく出来ています。なぜか判りませんが、このような作品は旧共産圏の国々に多く見られ芸術性も高いと思います。本当に不思議です。

物語は、子犬を欲しがっている女の子ミトンの夢が叶うまでの夢のようなできごとのお話です。子犬を飼うことを許してもらえないミトンは、しょんぼりして外に出かけます。楽しいそうに犬と遊ぶ人たちを羨ましげに見ていると、ミトンの片方の手袋がなんと子犬に変わります。子犬を手にしたミトンは、嬉しくなり楽しい時を過ごすのでした。

10分程度の短い作品ですが、ミトンの優しさや憧れが温かく伝わってきます。最近では、このようなアニメーションを作る国々にも、日本のアニメが入り込んでいると耳にします。けして日本のアニメがいけないと言っているわけではないのですが、その国の持つ良いものを育ていって欲しいと願っています。

みんなが同じようなものを求めて個性がなくなる・・、とりわけその国の子供たちへの影響が大きいと思います。違う感じかたや表現のしかたがあっていいと思います。それで子供たちが優しく、思いやりのある大人になれれば良い。こうした作品が作り続けられれるように願っています。

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