Asagi's Art News





モノクロなフランス ~ アンジェラ2006年05月13日 22時08分31秒

雨の午後は肌寒かった・・。いまさらですが郊外の映画館も充実していると思いました。海老名といったらひとむかし前は、なにもない田園風景が広がる場所だったはずなのに・・。ワーナー・マイカルとTOHOシネマズで16ものスクリーンがあるのには驚きです。

時間によって上映する映画も違うのは知っていましたが、たまたま訪れるという場合、何が見れるか判らないのでおもしろいかなと思ってしまいます。それで何が見ることができたかというとリュック・ベッソンの『アンジェラ』という作品でした。

アンジェラ
リュック・ベッソン「アンジェラ、2005」

リュック・ベッソンの作品は、偶然にも今年なって『レオン』をDVDで見直していました。だからか彼の作品には、あり得ない想定で切ない愛を描いていくそんなイメージがありした。『レオン』からは11年、前作からも6年振りの作品だそうです。

『アンジェラ』は、全編モノクロの作品でした。この時代にあえてモノクロ・・最初から何かを問いかけるような雰囲気が伝わってきます。しかも、フランス語で語られる言葉とパリという街が良い感じを漂わしていました。

パンフレットの表紙をめくると彼のメッセージとして、「エンディングの秘密を話さないで下さい」と書いてありました。だから、映画の内容も触りだけにします。「人生を諦めかけた男が、ある不思議な美女に出会ったことで、愛と人生について再認識していく物語」、これはYahoo!の解説にあったものです。でも、これだけで良いような気がします。

さえない男を演じるジャメル・ドゥブーズは、物語が進むにしたがいカッコよくなってくるが不思議でした。愛を知って自信を取り戻すとでもいいのでしょうか? そして、リー・ラスムッセンが最初からカッコいいです。身長180cm、ブロンドでヘビースモーカーな夜の天使です。でも、とってもキュートで可愛い女の子です。

やっぱりモノクロっていいですね。色彩がないからその色彩を想像しながら見ることになるので、カラーの作品よりも色鮮やかだったりします。夜のパリの街が描かれる場面があるのですが、とても雰囲気があり古くて新しいヨーロッパの都が輝いて見えます。やっぱり、あさぎはフランス映画が好きなんだなと思いました。