Asagi's Art News





古代への浪漫 ~ ポンペイの輝き2006年06月13日 00時45分45秒

火山が噴火して都市が消える・・そのとき起こったことはとても悲劇的です。 しかし、そのとき時間が止まった歴史は、タイムカプセルとして蘇ることになりました。もうまもなく東京での展覧会も終わりになります。

すべりこみで見に行ったわけではないのですが、たくさんの人が訪れていました。翌朝の新聞には、来訪者が10万人を超えたとあり少しびっくりという感じです。

展示品は、出土した彫刻、宝石をあしらえた指輪、金の首飾り、腕輪、耳飾、家々を飾った壁画などさまざまです。とても2000年も前の品物とは思えないような輝きと色彩には驚きます。豊かで華やいだ都市の生活がそこにあったようです。

どちらかといううと絵画にしか興味がいかないのが、あさぎの悪いところなのか今回の展覧会は工芸品が中心だったので、一歩引いて見に来ている人たちを観察してみました。

絵画の展覧会とは違い一般の人たちが多いからでしょうか、やはり人々の関心は光り輝く装飾品に目がいくようです。時代が変わっても人の心を捕えるものは同じなんだなと思うと同時に技術高さや表現の豊かさが光っているのだと思いました。

あさぎは、やはり壁画に興味がいきました。気に入ったは、大きく色彩豊かなものではなく、酒場の壁に描かれていたという小さな壁画です。男女が抱き合いキスをする。とても素朴な絵ですが、とても癒される場面です。

POMPEI
「居酒屋の場面を表した壁画、1世紀頃」

時間や場所を超えたとしても人々が求めるものは同じです。愛する人を想うこと、愛し合うことはとても大切なことだと思います。都市は消え去っても愛は残るのでしょうか・・。

※Bunkamura

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