Asagi's Art News





君のことが好きなのさ ~ 佐野洋子絵本の世界展2006年09月23日 01時12分40秒

「なんでも知っているのさ・・」そんな顔しているねこをよくみかけます。どこの書店の絵本売り場にかならず立って、こちらをにらんでいます。100万回いきたねこです。原画を見ながらあらためて、このお話を読んでみると、ちょっぴり悲しい・・でも、優しい愛を感じることができます。

佐野洋子

100万回いきたねこは、自分こと以外には興味もなく孤独を愛していました。いろいろな人に飼われても何も感じないところは、なんともいえず可愛い奴です。しかし、ある日一匹の白いねこと出会います。自慢話をしてみますがその白いねこは、他のねこたちのように興味を示すどころか「それがどうしたの?」と言った態度なのです。

100万回いきたねこは、そんな白いねこのことが好きになってしまいます。そして、一緒に暮らし時が経ち100万回いきたねこは、愛していた白いねこと永遠のお別れの日を迎えます。一度も泣いたことのない100万回いきたねこは、その悲しさに初めて涙をするのです。

ひとりでは感じられない幸せの日々は、きっと愛で満たされていたのでしょう。悲しいけどとても優しい愛のお話は、写真用の修正インクという変わった画材で描かれていました。水彩絵の具と違ったあの透明感は、100万回いきたねこのお話をより引き立てているように思います。

原作者の佐野洋子の作品は、意欲的にさまざまな画材を使って描かれています。パステル、クレヨン、アクリル絵の具・・。そのお話のイメージに合わせて画材を変えるのでしょう。どの作品も味わいがあっていいと思います。

あさぎは、パルプ紙(スーパーでもらう紙袋のような紙)にパステルで描かれた「ねえ、とうさん」という熊の親子の作品が気に入りました。ほのぼのとして優しい彼女のセンスを感じることが出来ると思います。「愛が心を満たし優しくなって、小さな幸せに早く気付いて・・」そんな作品たちとの出会いでした。

※三越日本橋本店

秋風が・・ ~ うろこ雲2006年09月23日 20時28分58秒

ブログに貼り付けている写真の多くは、携帯のカメラで撮ったものです。でも、いちようデジカメもあって先週は、庭園美術館で大活躍しました。最新型ではないけれど、小さくて可愛い相棒です。

秋風が吹いて気持ちいいと思い空を見上げると、うろこ雲がありました。とってもきれいだったので、一枚パチリ・・。あとは美味しいものがあれば、心もお腹も満たされる。秋って良い季節です。

うろこ雲