Asagi's Art News





秋から冬へ ~ 目黒川2006年12月04日 23時28分48秒

目黒川のほとりをしばらく歩くと、目黒区美術館があります。すっかり寒くなりマフラーを手放せない季節になりました。春はピンクの花をつける桜ですが、いまは赤く染まっています。でも、もうすぐ無くなってしまいます。

都会の紅葉もなかなかきれいです。ちょっと路地に入ればビルに囲まれていても、日本の四季を感じさせてくれます。ほっとする空間が、そこにあらわれます。

目黒川

描くということ ~ 素描する人々2006年12月05日 21時24分44秒

100年前に描かれたとは、感じさせない新鮮な作品でした。静かで直向き、そして、夢を感じる雰囲気は、どこからくるのでしょうか? もう展覧会の会期は終了しましたが、目黒区美術館で荒井忠の絵画教室で絵を学んだ人たちの習作を見てきました。

人物デッサンで力強い男性のヌードや若くないですが女性のヌードもありました。着物を来た人の姿は、さすがに時代を感じますが、作品にはいまも地道に行われているデッサンと、何もかわることはありません。

素画
黒田重太郎・田中志奈子・千種掃雲の作品、1905

あさぎも最近、月に一度デッサンをしにカルチャースクールに出かけています。だから、この展覧会は、スクールの先生の推薦もあり見に行きました。ところが、勉強というよりもその作品の魅せられてしまったというのが、事実かも知れません。

あさぎの先生は、正確に描くよりも個性を尊重して自由にして、少し違っているところ直してくれるように指導してくれます。いったい100年前の教室ではどんな指導が行われたか気になります。厳しく修行をするように学んだのでしょうか・・。でも、生き生きした作品からは、きっと厳しいだけでなく楽しさや夢があったと思います。

※目黒区美術館

永遠はあるの? ~ スーパーエッシャー展2006年12月06日 23時40分01秒

永遠などありえません。しかし、その絵の中にはあたかも永遠があるように見えます。騙されていることは、はじめからわかっています。それでも、多くの人を惹きつける不思議な世界は、魅力的で無限の宇宙を感じます。

エッシャーは、最初から騙し絵を作っていたわけではありません。風景に人物・・いたって普通の題材を版画として作成しいたことが、前半の展示から判ります。

しかし、彼は変わってしまいました。解説を読まなかったので、そのきっかけが何かはわかりません。ただ、時代的にシュルレアリズムと重なる部分があるので、多少影響を受けているのかもしれません。

描かれてるもののひとつひとつに、意味があるかは判りませんが、とても哲学的な感じもします。それは、ヴァニタス画のような雰囲気を持っているようです。とにかく、不思議な世界を緻密に計算して描いてる彼の姿が思い浮かぶようです。

昼と夜
マウリッツ・コルネリス・エッシャー「昼と夜、1938」

さて、閉館時間も迫っていたのですが、すごい人気で会場はかなりの人が訪れていました。西洋美術館と同じようにNintendo DSを使ったガイドのトライヤルが行われていました。残念ながら手にすることはできませんでしたが、使っている人の画面を覗くといくつかのガイドが映っていました。

使っている人を観察していると、ちょっと問題のある光景にぶつかりました。タッチペンが付いていますが、これが問題です。カップルで絵の読解に夢中になっているのは良いのですが、ときどき作品をそのタッチペンで突っついていました。

作品は、ガラスの保護があるのですが、何が起こるかわかりませんからちょっと怖いです。セキュリティーも頑張っているのですが、人が多すぎて注意できないのでしょう。

あさぎも「あっ」と思って何か言おうと思ったのですが、人が多くて無理でした。新しい試みは歓迎ですが、作品の保護をちゃんとシミュレーションして望んでほしいものです。

※Bunkamura

元気がいちばん ~ よつばと展2006年12月10日 21時46分56秒

連載中の人気漫画の原画を見ることが出来るとあり、青山まで出かけました。とても、小さなギャラリーでビルのデットスペースを利用しているような感じです。雨が降っているにも関わらず、訪問者は、あさぎを含めけっこういました。

原画が10枚、イラストが10枚ほど展覧会です。コミックを買って持っていますが、やはり本物は違います。何百万部と複製された作品のオリジナルです。作者の思いや試行錯誤したあとを感じることが出来ます。だからこそ、原画を見る価値があるのです。

「よつばと」の物語の季節が夏ですが、水彩で描かれれイラストの季節は、冬でした。原画、イラストの他にカレンダーに使った合成写真(風景と漫画の主人公を組み合わせている)と絵本と同じパネルがありました。

絵本のパネルは、写真撮影可能ということで、あさぎも取ってきました。室内なので写りがいまいちですが、ファンには嬉しい配慮です。

よつばとしろとくろのどうぶつ

この「よつばと」という作品ですが、よつばという小さな女の子の日常の生活をほのぼのと描いたもので、楽しく元気がでます。これからどんな展開になるか楽しみです。

※GoFa
※よつばスタジオ

去年は・・ ~ 横浜港2006年12月11日 22時58分02秒

最近、ビエンナーレやトリエンナーレを行う都市が増えてきています。来年は、神戸でもビエンナーレが開催されると聞きました。あさぎは、1年前のいま頃、横浜トリエンナーレ2005に行きましたが、夜だったこともあり、ただただ寒かったことだけ覚えています。

ブログに残すこともあきらめてしまったのですが、データの整理をしていたら、そのとき撮った写真が出てきました。暗くなった横浜港が写っていて、ちょっと懐かしい気がします。すでに横浜トリエンナーレ2008の準備もはじまったと聞きます。今度は、暖かい日中に行くことにしたいです。

横浜トリエンナーレ

江戸の夜空 ~ 日本橋HD DVDプラネタリウム2006年12月17日 23時56分11秒

日本橋にプラネタリウムができたとの話しに、早速出かけて来ました。東京で6つ星ホテルと評判のマンダリンオリエンタルホテルの前です。来年の6月までの期限付きですが、きれいな星空に会えるのは嬉しいことです。

ビルの谷間に白いドームがポツリ・・ちょっと不思議な光景です。「HOKUSAI~北斎の宇宙」という企画で頑張ったようですが、内容はいまひとつで残念賞です。でも、投影機のメガスターⅡの500万個の星空は、とってもすてきでした。

日本橋

※日本橋HD DVDプラネタリウム

愛欲と性欲 ~ クリムト2006年12月18日 23時23分29秒

公開初日に見に行っていたのですが、期待通りの作品でなかったこともあり、ブログ記事は書きかけのままでした。伝記ものではないので、美術史の知識を増やすこともできません。かといって、クリムトの世界観を得られることもできず、中途半端な感じがしました。

ジョン・マルコビッチの演技は、すばらしいと思います。独特の気だるい感じがすてきです。彼の存在自体が、エロティックで良いです。ラウル・ルイス監督が彼をクリムト役にしたのは、正解だと思います。しかしながら、作品のテーマは、見えにくくなってしまっています。

少なくとも、クリムトの好色さの表現がきれい過ぎます。愛欲と性欲は、とても生々しいものです。それは、クリムトの絵画からも伝わってきます。「接吻」が持つぎりぎりの愛、「ダナエ」の持つ官能さ、そういうものを期待したのですが・・。

ダナエ
グスタフ・クリムト「ダナエ、1908」

アラーキーこと荒木経惟は、自らの作品に対して「わいせつか?」とたずねられたとき、迷いなく「わいせつです」と答えるそうです。けして、開き直っているわけでなく、彼の信念が見え隠れしてとても魅力的だと思います。

倫理観は、国や地域、個人でもさまざまです。しかし、愛欲と性欲は、人間の根本をなす大切な欲望のひとつで、ちゃんと見つめる必要があります。

クリムトの絵画は、当時のパリでは「わいせつ」と評価されています。だから、それに対してどう戦いを挑んでいったか気になるところです。クリムトの信念をどう映像にするのかで、作品は変わると思います。幻想でなく生身のクリムトを描いてほしかったと思います。

※クリムト

それぞれの感性 ~ ビル・ヴィオラ はつゆめ2006年12月21日 23時43分05秒

批評家に評判の良い展覧会は、あさぎのような一般人にも良いものなのでしょうか? たとえ知識がなくても感性は、正直です。良いと言われるものでも感動できない時がありますし、くだらないと言われるものに感動するときもあります。

ビル・ヴィオラの展覧会は、会期が迫ってきて急に批評家たちが取り上げ、好印象であることをメディアに紹介しています。結論から言うと、あさぎにはどちらかと言えば、可もなく不可もなくの展覧会でした。

ビル・ヴィオラ

それは、あさぎがビデオインスタレーションに、あまり興味がなかったことも原因だと思います。もしかしたら、作品を一通り見るための時間の長さに関係していたかも知れません。すべてを見る必要はないと思いますが、数10分単位の作品を根気よく見ることは出来ませんでした。

だから、肝心なシーンを見逃してしまったと思います。ですが、プロジェクターや液晶モニターを使用した展示は、とてもスタイリッシュで斬新です。音響もそれなりに良く、表示装置の技術革新も感じます。また、展示スペースも広く、いままで出会ったビデオインスタレーションの中では、たいへん素晴らしいものでした。

彼の作品から感じるものは、例えば、鏡に写し出された虚像と現実を、独自の視点で映像化する世界です。あるものは、スクリーンを貼り合わせ両面から火と水の映像を同時に見せ、またあるものは、水中に落ちる人をスローモーションで見せます。

どちらが実体か、虚像であるかは、判りません。相反する世界が触れ合う一瞬を感じることができます。しかし、ビデオインスタレーションに限りませんが、そのときどきの感性の揺れで意味が変わるかも知れません。そこがアートの面白いところだと思います。

※森美術館

もうすぐクリスマス ~ パプリカ2006年12月22日 23時50分30秒

映画の街になってきた川崎に行ってきました。クリスマスが近いわけでもないのでしょうが、あさぎの好きなアニメを何本かやっています。今夜は、今敏監督の「パプリカ」です。マニアには、それなりに人気があり独特の雰囲気も定番になってきました。

「パプリカ」の原作は、筒井康隆です。夏に見たアニメの「時をかける少女」と同じです。彼の作品は、最近よくアニメの原作になりますがどうしてでしょうか? ブームなのでしょうか?

他人の夢を共有する装置を開発したことで起こる、夢とも現実とも区別のつかない騒動の話です。微妙な精神世界は、今監督の得意なところですが、原作がある分かミステリーのポイントがいまいちのような気がしました。

やっぱりですが、少しマニアックな内容と思いました。もうすぐクリスマスだからなのかは判りませんが、ちょっぴりラブラブなところもあっておもしろかったです。初夏のような季節感を除けばですが・・。

おもしろいものを拾ったので、貼り付けてみます。小さいですが予告を見ることができます。

ジングルベル ~ 川崎チネチッタ2006年12月23日 00時33分18秒

東京と横浜に挟まれて微妙な位置にある川崎ですが、最近かなりにぎやかになってきました。西口にラゾーナという大きなモールができてから、人の流れが変わったようです。ちょっぴり高級感もあって人気です。

そして、なんと川崎には、シネコンが3ヶ所もできるという事態になり、その存在をアピールしはじめて来たのです。ちなみにチネチッタは、東口にあり少し小さめですがちゃんとしたモールになっています。これからが楽しみな街ですね。

川崎チネチッタ