Asagi's Art News





買えない・・ ~ Suicaペンギン(自販機)2007年04月04日 23時37分54秒

いつも気になっているSuicaペンギンの自販機。Suicaで買ってみたいけど、ちょっとこわい。勇気を持ってSuicaでタッチしたのですが・・あらら、NG! どうやらSuicaが古いらしいです。なんとなくさみしい・・言えば取り替えてくれるのかなぁ?

聞くところによると、このペンギンは、絵本作家のさかざきちはる(坂崎千春)がデザインしたものらしいです。「ペンギンジャンプ」などの絵本に出てくるキャラクターとのことです。公式な名前はないみたいですが、CMで口をあける顔がまぬけで大好きです。

スイカペンギン

命を見つめる ~ 生誕100年 靉光展2007年04月07日 22時30分09秒

ソメイヨシノが花吹雪を起こし、そろそろ盛り上っていた東京のお花見もフィナーレを向かえつつあります。日本のシュルレアリストとして評価され、戦争によって命を落とした画家、靉光の展覧会がひっそりとはじまりました。

靉光展

テレビの美の巨人たちでも紹介された『眼のある風景』は、画家の心に秘めた何かを語っているようです。絵の中央にある目がとても印象的で、少しさびしげ感じもしてきます。

現世と彼の世とが混ざり合う不思議な世界が画面に広がります。鳥や魚は、血の気が無くなりやがて乾いていく。すべてが赤茶けて錆びていくような感じがします。画家は、無の世界を描こうとしていたのでしょうか?

もちろん、最初から難しい世界を描いていたわけでもなく、初期の作品には、ゴッホやルオーを意識した作品が多く見られます。その中にロウ画と言う作品がいくつかありました。

ロウ画とは、溶かしたロウやクレヨンに岩彩(岩絵具ようなもの)を混ぜ絵具として使ったものです。出来上がった作品は、独特の光沢があり、作品に深みを持たせるように思います。彼が描いたロウ画ですが、あまり大きくはありません。だからでしょうか、コンパクトでお洒落な感じがしました。

特に気に入ったのは、ポスターにもなっている『編み物をする女』です。この作品のモデルは、彼の奥さんであるキヱ夫人です。物静かに編み物をする姿に微笑ましい愛情を感じます。また、技法的にも凝っていて、背景などは琳派的なものを感じます。

編み物をする女
靉光「編み物をする女、1934」

温かみを感じるのは、彼にとってもいちばん幸せだった頃の作品だったからだと思います。以後の作品が渋く重たいためでしょうか、ホッとする一枚のような気がします。そして、命を考える原点だったかもしれません。

最後に彼の最後の作品となる自画像が3点あります。徴兵される前の作品となるのですが、とても感慨深い表情をしています。戦争が始まる前から命について考え作品を作ってきた。そして、明日には自分の命が消えるかもしれない。そんな表情のように思いました。

※東京国立近代美術館

閉館前に・・ ~ 竹橋2007年04月08日 23時33分30秒

国立近代美術館の常設展は、意外に良い作品に出会えます。川合玉堂、岸田劉生、東山魁夷・・。時間があればゆっくり見たいと思いながら、いつも閉館前の慌しい観覧となります。

絵画以外にもお気に入りの場所があります。4階の休憩室です。ここから見る皇居と大手町のオフィス街が妙に調和していて居心地が良いです。時間がなくても行ってしまいます。

竹橋

ずっと探してる ~ 大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産2007年04月21日 21時50分53秒

六本木にモネの作品が集まりました。新美術館としては、最初のビックイベントではないでしょか? 広い会場には、平日にも関わらず多くの人が集まっています。やはり、印象派の画家と日本人は、相思相愛の仲なのです。

モネ展

展覧会は、モネが印象派として登場した初期の作品から晩年の『睡蓮』までを、国内外のコレクションで構成しています。彼に影響を受けた画家たちの作品も、ところどころおりまぜて100点あまりの展示になっています。すてきな作品も多くあり、良くこれだけ集めたと思います。

さて、初期の作品には、人物画があります。やはり、その中でも『日傘の女性』は、印象的です。同じ作品をいくつか描いていますが、この作品は日傘の下の表情まで判るものです。彼の描く空の色は、初夏の乾いた空気を表現していて、とてもすがすがしい思いがします。

日傘の女性
クロード・モネ「日傘の女性、1886」

白いドレスの女性は、最愛の人カミーユなのでしょう。その姿には、彼の愛情を感じます。そこからは、彼女が彼にとっての天使であり、草原に咲く白い花だったようにも思えます。貧乏でも幸せがそこにあったのでしょう。

なぜか全盛期から晩年にかけては、風景画に専念しています。これは最愛の人カミーユを失ってしまったからであるように思います。画家という職業に徹して、大切なものを封印するような感じがしてきます。

荒々しい海岸、幻想的な霧、素朴な積みわら、そして、睡蓮にたどり着く・・・。なんとなくですが、彼は、ずっとカミーユを探していたのではないかとも思えてきます。あの夏の日に戻りたい、そんな気持ちがしてくる作品もあるように思います。

※大回顧展モネ 印象派の巨匠、その遺産

民藝館に行く ~ 日本の幟旗(のぼりばた)2007年04月29日 15時56分54秒

民藝運動の父「柳宗悦」の思想を受け継いでいるのが、駒場にある日本民藝館です。柳のコレクションと共に美術館もそのコレクションであると、雑誌などに紹介されていて何かの機会に行きたいところでした。

日本民藝館

企画展は、日本各地で祝いごとやお祭りで実際に使われた幟旗(のぼりばた)のコレクションでした。そもそも、幟旗(のぼりばた)は、戦で自軍を識別するために武士が使ったのはじまりとか。

しかし、いつしかさまざまな色彩やデザインがされ、民衆の間に広がり、いまも受け継がれています。鯉や竜といった勇ましい絵柄や漢字だけのものまでさまざまです。職人の技の中に日本の伝統を見るようです。

日本民藝館は、本館の作りも旧家を思わせるような作りをしていておもしろいのですが、別館としてコレクター柳の邸宅を移設した建物もあります。毎月第2・第3の水曜日と土曜日に公開されます。

柳邸

趣のある邸宅には、小さな小部屋がたくさんあります。コレクターの想いがたくさん詰まった建物は生活感こそ感じませんが、ここから多くの民藝の作品が集められたのだと思うことができます。

※日本民藝館