Asagi's Art News





アートのお化け屋敷 ~ シャネルモバイルアート2008年06月15日 23時56分55秒

朝日新聞には注目すべきインスタレーションであるが、すでに予約でいっぱいであるとの記事が出ていました。雑誌ブルータスカーサにも、その特殊な展示スタイルと奇抜なアート空間作成の過程が乗っていて・・・どうやら出遅れた印象を受けていました。

シャネル

淡い期待はキャンセル待ちしかありません。どうするか迷ったすえ、閉館時間帯を狙って出かけてみました。明治神宮前に着いたのは、18:00を過ぎていました。あたりはまだ明るいので、もし見ることが出来なくても、外観だけでも見ておこうと会場に急ぎました。

すると丹下健三の代々木体育館の隅にUFOなようなモバイルアートがありました。印象よりも小さい感じがしましたが、ワクワクするような形で、すぐに中に入ってみた気持ちが強くなりました。

シャネル

会場の外には、十数人の列ができていて、どうやらキャンセル待ちの列のようでした。思い切って最後尾に並んでみると、案内係に人が来て、「この時間だとご案内できないかもしれませんが構いませんか」と聞いてきました。

しばらく迷っている間に前の方の人が案内され、後ろにも列が出来たてきたので、そのまま待つことにしました。はじめは2時間待ちとも言っていたのですが、実際には1時間ほどで中に入れることになりました。

謎の物体に案内されると、入口でMP3プレーヤーを着けてもらいました。音声ガイドの指示で鑑賞することは知っていましたがちょっと緊張です。スタートは時間差があるのですが、誰もが操られているような動きになりちょっと異様な光景でした。

シャネル

表現は良くないかもしれませんが、アートのお化け屋敷と言う感じなのかもしれません。だから、中身は見た人だけのお楽しみということにしたいと思います。ただ、狭いところを逆に有効に利用していると感心させられました。

作品をどうこう言うよりも、見る側がアートの一部になるのです。まさにインスタレーションの王道と思います。単独企業がこれだけのイベントを持つことは、なかなか出来るものではないと思います。本当に入れて良かったと思います。

シャネル
※シャネルモバイルアート

絶対領域 ~ 薔薇空間2008年06月22日 20時57分59秒

最終日になんとか間に合いました。かつてボタニカルアートをやっていたあさぎにとっては、ルドゥーテは神様的な存在です。しかし、それゆえにボタニカルアートはすでに完成されてしまったものなのです。

薔薇空間

ボタニカルアートは、科学と芸術の要素を持っているとことを以前も書いたような気がします。目的からみると正確な描写が必要であり研究の妨げになるような部分は必要ないのですが、ルドゥーテの作品は美しく誰もが感動を受ける芸術性を持っています。

特にバラに関しては、当時集めることができるものはすべてを網羅するごとく種類が多くひとつひとつが個性的です。個人的に好きなバラをあげるとすれば、ピンクと黄色のバラです。

薔薇空間
ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテ「ロサ・ケンティフォリア、1817」

ロサ・ケンティフォリアは淡いピンクのバラですが、本物以上に気品があり、花と葉の絶妙な構図が安定感を生み出しています。描くことでしか伝えられない植物の特徴もしっかりと判ります。

薔薇空間
ピエール・ジョゼフ・ルドゥーテ「ロサ・スルフレア、1817」

ロサ・スルフレアはとても野生的なバラであることが、雰囲気から伝わってきます。解説には原種に近いものとのありましたが、そういったことまで判るルドゥーテの画力に驚きを感じます。

展覧会では、ルドゥーテ以外の作品もありましたが、やはり彼の作品を見てしまうとその差が多きことを感じてしまいます。どうしても越えることができない絶対領域に彼だけがいるのです。

おまけですが展覧会の外に小さな薔薇空間が演出されていました。いくつかデジカメで本物を撮ってはみましたが、やはりルドゥーテが本物以上であること証明にしかならない気がしました。

薔薇空間

薔薇空間

薔薇空間

薔薇空間

※Bunkamuraザ・ミュージアム