Asagi's Art News





憧れの街 ~ 芸術都市パリの100年展2008年07月10日 21時25分39秒

パリは憧れの街です。由緒正しいアカデミックな芸術から現代アートまですべてがある街だと思います。そして、100年前のパリは、いまよりもさらに輝いていたように思います。今回の展覧会は、このパリの100年をテーマにしています。

パリの100年

富が集まり、人が集まり、技術がパリに集まりました。シンボルであるエッフェル塔の建設もはじまります。何がパリが魅力なのでしょうか・・・想像はできますが、やはり行ったことがないので感じることができないのが残念です。

画家になれば一度はパリに行きたいと思うのでしょう。だから、多くの才能が花開いたのもパリでした。紹介すべき才能は数多いと思います。展覧会ではどんな切り口で見せてくれのか気になるところです。

パリの100年

「パリ、古きものと新しきもの」、「パリの市民生活の哀歓」、「パリジャンとパリジェンヌⅠ」、「パリジャンとパリジェンヌⅡ」、「パリから見た田園へのあこがれ」の5つのテーマで組み立てられています。メインになる作品を中心に脇を固める展示をしていました。

珍しく途中にカメラ撮影可のスペースがあり、かなり大掛かりなエッフェル塔の模型を作りパリの街の地図に名所の美術館を紹介していました。あさぎはカメラはロッカーに置いて来たので撮れませんでしたが、かなり暗いこともあり撮影には不向きなような気がします。

展示内容は無難な感じがしてので、気に入った作品を2つあげて今日は終わりにしたいと思います。まずは、モローです。鮮やかな画面はやはり目を引きます。展示の中のアクセントとしても、彼の絵はなかなか良いところにあるように思います。レダを描く画家はたくさんいますが、そのあやしい魅力ではいちばんかもしれません。

パリの100年
ギュスターヴ・モロー「レダ、1865」

そして、もうひとつは、ルノワールです。彼の描く女性は彼の好みもあってふっくらした人が多いのですが、このポニエール夫人はとてもスリムです。そのウェストの細さに彼がどのように思っていたか、想像するのも楽しいような気がします。パリには何があったのか・・・いずれ確かめてみようと思っています。

パリの100年
ピエール・オーギュスト・ルノワール「ポニエール夫人の肖像、1889」

※東京都美術館