Asagi's Art News





ピカソの秋 ~ 巨匠ピカソ 愛と創造の軌跡&魂のポートレート2008年12月14日 23時19分21秒

六本木、ピカソの秋が終わろうとしていました。ちょっと遅くなりましたが、フィナーレに間に合いました。これ程の数のピカソが集まる機会は2度とないかもしれません。新美術館とサントリー美術館の2館仲良くピカソを楽しんでいるようです。

巨匠ピカソ

同じ日に一緒に見るのが良いような気がしましたが、あさぎはプレ・フィナーレに新美術館、グランド・フィナーレにサントリー美術館を訪れることにしました。どちらの美術館も最後まで良いところを見せようと頑張っているようです。

巨匠ピカソ

新美術館は、赤を基調に華やかさをイメージしているようでした。スペインの暑く眩しさをピカソにも感じます。完成された初期の作品、キュビズムニをまとった作品、そしてアフリカを取り込んでいく。このパワーはどこから来るのでしょう?

天才であるが故の苦悩もあったと思います。しかし、彼はそれは愛によって救われると感じていたのではないでしょうか。たくさんの恋人がいます。ひとつの愛は、ひとつの作品に変わる。彼は知っていたのでしょう、すべては愛のためにつながると・・・

巨匠ピカソ

サントリー美術館は、赤に対して青をイメージしています。静寂の青です。自分を見つめるために自画像に向き合っています。派手さはありませんが、深く見つめるための作品がありました。

どの作品がベスト・チョイスなのかは、あまり意味のないのように思います。戦争に対して彼は絵画を持って戦いました。暴力とは何か、孤独とは何かと問いかけ戦いました。エンドレスの戦争は、変えることの出来ない悔しさや寂しさを感じます。そんな一面が見ることが出来たのも収穫のひとつでした。

※tokyo PICASSO