Asagi's Art News
リズミカルに ~ ラウル・デュフィ展 ― 2009年06月22日 00時53分44秒
ディフィの作品が良いなと思いはじめたのは、森アートギャラリーでやったフィリップスコレクション展だったと思います。良いコレクターの選りすぐりの中にコンサート会場を描いた彼の作品があったことを憶えています。
それ以来、彼の作品に出会うと注意深く見ることにしています。軽やかに音楽が絵の中から聞こえてくるような感じの作品は、気持ちもだんたん楽しくなっていくるのでとでも好きです。
三鷹市美術ギャラリーは、目立たないのですがなかなか良い企画展を行う印象があります。場所も三鷹駅からすぐでアクセスが良いのですが、なんとなく古い感じのスーパーマーケットのビルの中にあるのがなんとも残念です。
それは良いとして、ディフィ展の内容ですが年代順に作品をたどっていくオーソドックスな形式をとっています。あまり大きな作品が持ち込めないのかもしれませんが、無難なサイズのものが並びます。
初期の印象派やフォービスムに影響されていた頃の作品を見ることが出来たのが良かったです。全盛期の作品しか知らなかったので、彼の色彩の原点が感じられて良かったと思います。
徐々にリズムのある明るい独特の画風になっていくのですが、その画面からはパレットにある色は全部使いきるような印象をうけました。キャンバスにあれだけの色をおいて、作品がまとまるのですからとっても不思議です。
今回印象に残った作品は、本物は壁画になるのですがその縮小版になる『電気の精』をあげたいと思います。とても珍しいテーマです。傾向として、画家がその時代の先端のものをテーマとし描くことはないと思います。しかし、そこがデュフィらしいと言えなくもないのでしょう。
この作品は電気の歴史とその発展を描いています。偉大な功績をあげた偉人たちが勢揃いして、電気のもたらす豊かな社会の場面が描かれています。もちろん、色彩は豊かに、軽やかに、リズミカルに…
ラウル・デュフィ「電気の精、1953」
10枚組ですから壁画はとても大きいものだと思います。それも見てみたいですが、この作品もいろいろあじがあって良い感じです。偉人たちの表情も良いですし、歴史をもう少し知っていればどんな発明や発見があったなど想いをめぐらすことができると思います。
難しいテーマだと思いますが、デュフィのリズム感が豊かさを引き出させ、これからの時代を担う人たちに希望を与えてくるような気がします。 学校の歴史の授業であったら退屈なことと思いますが、彼の作品を見れば楽しく興味もわいてくることでしょう。
※三鷹市美術ギャラリー
それ以来、彼の作品に出会うと注意深く見ることにしています。軽やかに音楽が絵の中から聞こえてくるような感じの作品は、気持ちもだんたん楽しくなっていくるのでとでも好きです。
三鷹市美術ギャラリーは、目立たないのですがなかなか良い企画展を行う印象があります。場所も三鷹駅からすぐでアクセスが良いのですが、なんとなく古い感じのスーパーマーケットのビルの中にあるのがなんとも残念です。
それは良いとして、ディフィ展の内容ですが年代順に作品をたどっていくオーソドックスな形式をとっています。あまり大きな作品が持ち込めないのかもしれませんが、無難なサイズのものが並びます。
初期の印象派やフォービスムに影響されていた頃の作品を見ることが出来たのが良かったです。全盛期の作品しか知らなかったので、彼の色彩の原点が感じられて良かったと思います。
徐々にリズムのある明るい独特の画風になっていくのですが、その画面からはパレットにある色は全部使いきるような印象をうけました。キャンバスにあれだけの色をおいて、作品がまとまるのですからとっても不思議です。
今回印象に残った作品は、本物は壁画になるのですがその縮小版になる『電気の精』をあげたいと思います。とても珍しいテーマです。傾向として、画家がその時代の先端のものをテーマとし描くことはないと思います。しかし、そこがデュフィらしいと言えなくもないのでしょう。
この作品は電気の歴史とその発展を描いています。偉大な功績をあげた偉人たちが勢揃いして、電気のもたらす豊かな社会の場面が描かれています。もちろん、色彩は豊かに、軽やかに、リズミカルに…
ラウル・デュフィ「電気の精、1953」
10枚組ですから壁画はとても大きいものだと思います。それも見てみたいですが、この作品もいろいろあじがあって良い感じです。偉人たちの表情も良いですし、歴史をもう少し知っていればどんな発明や発見があったなど想いをめぐらすことができると思います。
難しいテーマだと思いますが、デュフィのリズム感が豊かさを引き出させ、これからの時代を担う人たちに希望を与えてくるような気がします。 学校の歴史の授業であったら退屈なことと思いますが、彼の作品を見れば楽しく興味もわいてくることでしょう。
※三鷹市美術ギャラリー