Asagi's Art News





オレンジ色の・・・ ~ 大・開港展2009年11月27日 10時12分06秒

オレンジ色の看板が目印の大黒屋さんでは、手軽に格安のチケットが手に入ります。たまたまロートレック展のチケットを買いに行ったとき、物欲しそう見えたのかもしれません…サービスで終了日が近い展覧会のチケットをもらうことが出来ました。

それで、大・開港展というノーマークの展覧会に出かけることになりました。横浜美術館で開港150周年に合わせて企画した展覧会で、幕末から明治維新へと変化する横浜の風土や情景をテーマにしています。

大・開港展

徳川家に関わる宝物は最高級の職人の技が光り、絵画は狩野派による伝統の形で引き締まっています。近代横浜のいしずえを感じる作品たちなのですが、メインにとなる作品が絞れないのが少し残念でしたが、おもしろい企画で良かったと思います。

そして、この展覧家のあと久しぶりに常設展の方まで足を運んでみました。あまり展示に変化はないのですが、日本画のエリアに松井冬子の『世界中の子と友達になれる』が展示されていました。初対面ではありませんが、この作品は好きなので嬉しかったです。

やはり絵が繊細で上手です。しっかりしたデッサンがあるからだと思います。色も淡く日本画の美しさを感じることができます。彼女の作品は、かなりグロテスクなものが多いことが知られています。話題作りのための意図的なものと考える人もいますが、彼女の世界なんだと思います。

松井冬子
松井冬子「世界中の子と友達になれる、2002」

少し厳しいと言うか、一線を越えている作品もあり、すべての人に受け入れられるものではないのですが、その美しさは魅力的で冬子ワールド展開します。次にどんな作品が出てくるかがとっても楽しみです。早く大きめの個展をやってほしいものです。

※大・開港展