Asagi's Art News
夜桜、そして・・・ ~ 六本木アートナイト 2010 ― 2010年03月28日 19時23分27秒
今年も六本木アートナイトが開かれました。昨年に比べれば、情報やマスコミの扱いも少なかったようですが、イベントが続けられることはとても喜ばしいことです。アートナイトには、ビエンナーレなどとは違ったおもしろさや仕掛けがたくさんあります。
六本木に着いたのは、18時を過ぎた頃ですっかり日が暮れていました。昨年と同じように六本木ヒルズ~六本木商店街~東京ミッドタウン~新美術のコースで見ていきました。決まった見方はないのですが、何となく良い感じのコースであると思っています。
六本木ヒルズのインスタレーションは、昨年よりも少なめという感じですが、来場者ごとアートの中に誘う仕掛けを増やしていたようです。アートの世界に溶け込むことができる空間ができていて、誰もが楽しげに進んで参加していました。
また、テレ朝前には、巨大な『マザーナイト』が音楽とともに漂っています。昨年は、『ジャイアントトらやん』が火を噴いていましたが、今年は何をするのでしょうか・・・毛利公園には輝る花のような作品があり、今年はふわふわした感じ作品が多いようです。
東京ミッドタウンに移動しました。途中、六本木商店街の小さなスペースにも、いくつか作品が置かれていました。気がつかない人は素通りですが、街に溶け込むアートはとってもおもしろいです。本当に何だこれはと思うような感じは楽しいです。
時間帯にもよるのでしょが、あさぎが出かけた時間は東京ミッドタウンがおもしろい時間帯だったと思います。円柱のスクリーンを使った映像は、広いプラザの中央に浮かび上がり人々の足を止めます。
そして、芝生公園に向かうと『カンパニー・デ・キダム』のパフォーマンスがはじまっていました。薄い布に空気を送り込み、内側からライトで照らすことで、モコモコした生き物を演じているようです。竹馬に乗っているのでしょうか・・・動きもゆっくりで幻想的な音楽に合わせ舞う姿はとても優雅です。
大きな球体を中心にパフォーマンスが続き、最後にその球体が空中に高く浮かび上がりフィナーレを迎えます。遠くに東京タワーも輝き、少し冷えてはいましたが、たくさんの人と共に感動を共有できてとても良かったと思います。
公園内には光の作品がいくつもあって、昼間のさわやかさとはまた違った景色に出会うことができました。ちょうど桜も咲き始めた季節で、ライトアップに小さな蕾も生き生きとした夜桜、そして、少し早いお花見が楽しめるのはラッキーでした。
最後は、国立新美術館です。今年もアーティスト・ファイルという企画展が無料開放されていました。売り出し中の現代アート作家7人の作品をテーマを決めずに展示するという展覧会です。造形あり、写真あり、ビデオインスタレーションあり、絵画ありとカテゴリーの枠さえありません。
しかし、それでも不思議に共鳴し合い各ステージを組み立てていたと思います。特に気に入ったのは、斉藤ちさとの泡(気泡)が写り混んだ写真です。さまざまな風景の前に立ち上る泡がなんとも良いフィルターとして働いています。ときに雨粒のようにも見えて、画面全体からノスタルジックな感じさえしてきます。個展があれば是非とも行ってみたい作家です。
六本木アートナイト、今後も続けてやってほしい企画です。街全体が美術館として、地域が協力をして作り上げる企画はすばらしいと思います。アートの発信地を目指す六本木の想いが、より発展することを願っています。
※六本木アートナイト(2010年3月27日~2010年3月28日)
六本木に着いたのは、18時を過ぎた頃ですっかり日が暮れていました。昨年と同じように六本木ヒルズ~六本木商店街~東京ミッドタウン~新美術のコースで見ていきました。決まった見方はないのですが、何となく良い感じのコースであると思っています。
六本木ヒルズのインスタレーションは、昨年よりも少なめという感じですが、来場者ごとアートの中に誘う仕掛けを増やしていたようです。アートの世界に溶け込むことができる空間ができていて、誰もが楽しげに進んで参加していました。
また、テレ朝前には、巨大な『マザーナイト』が音楽とともに漂っています。昨年は、『ジャイアントトらやん』が火を噴いていましたが、今年は何をするのでしょうか・・・毛利公園には輝る花のような作品があり、今年はふわふわした感じ作品が多いようです。
東京ミッドタウンに移動しました。途中、六本木商店街の小さなスペースにも、いくつか作品が置かれていました。気がつかない人は素通りですが、街に溶け込むアートはとってもおもしろいです。本当に何だこれはと思うような感じは楽しいです。
時間帯にもよるのでしょが、あさぎが出かけた時間は東京ミッドタウンがおもしろい時間帯だったと思います。円柱のスクリーンを使った映像は、広いプラザの中央に浮かび上がり人々の足を止めます。
そして、芝生公園に向かうと『カンパニー・デ・キダム』のパフォーマンスがはじまっていました。薄い布に空気を送り込み、内側からライトで照らすことで、モコモコした生き物を演じているようです。竹馬に乗っているのでしょうか・・・動きもゆっくりで幻想的な音楽に合わせ舞う姿はとても優雅です。
大きな球体を中心にパフォーマンスが続き、最後にその球体が空中に高く浮かび上がりフィナーレを迎えます。遠くに東京タワーも輝き、少し冷えてはいましたが、たくさんの人と共に感動を共有できてとても良かったと思います。
公園内には光の作品がいくつもあって、昼間のさわやかさとはまた違った景色に出会うことができました。ちょうど桜も咲き始めた季節で、ライトアップに小さな蕾も生き生きとした夜桜、そして、少し早いお花見が楽しめるのはラッキーでした。
最後は、国立新美術館です。今年もアーティスト・ファイルという企画展が無料開放されていました。売り出し中の現代アート作家7人の作品をテーマを決めずに展示するという展覧会です。造形あり、写真あり、ビデオインスタレーションあり、絵画ありとカテゴリーの枠さえありません。
しかし、それでも不思議に共鳴し合い各ステージを組み立てていたと思います。特に気に入ったのは、斉藤ちさとの泡(気泡)が写り混んだ写真です。さまざまな風景の前に立ち上る泡がなんとも良いフィルターとして働いています。ときに雨粒のようにも見えて、画面全体からノスタルジックな感じさえしてきます。個展があれば是非とも行ってみたい作家です。
六本木アートナイト、今後も続けてやってほしい企画です。街全体が美術館として、地域が協力をして作り上げる企画はすばらしいと思います。アートの発信地を目指す六本木の想いが、より発展することを願っています。
※六本木アートナイト(2010年3月27日~2010年3月28日)