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京都・ディスカバリーズⅣ ~ 建仁寺2010年04月02日 23時50分29秒

お昼ご飯のにしん蕎麦を頂いていると、どうやら雨も止んで来たようです。ちょっと気になる祇園の街並みを抜けて建仁寺を訪ねてみました。建仁寺は比叡山の圧力がある中に創建された日本最古の禅寺で、鎌倉にある建長寺とも関わりがあるとのことでした。

本坊の入口を入ると俵屋宗達の『風神雷神図』の解説があり、複製ですがこのお寺に国宝があることを主張しています。もちろん、本物の国宝は、京都国立博物館に保管されています。

建仁寺1

方丈と言われるところで座禅を組むことができるようです。時間が許せば禅の世界をのぞいてみるのも良いことだと思います。枯山水の手入れがすばらしく、ほんの少しですが悟りに近づいたような気が・・・

建仁寺を訪ねたかった本当の理由は、法堂(はっとう)の天井にある双竜の天井画です。日本画の小泉淳作が創建800年を記念して2002年に描いた大作です。静かに法堂に入ると、この巨大で大迫力の2匹の竜が迎えてくれます。

建仁寺2

そして、視線を下にすると本尊釈迦如来座像と脇侍迦葉尊者・阿難尊者の仏様がおごそかにたたずんでいます。とても良いお顔をした仏様で法堂全体を引き締めています。禅寺という静の空間に動の双竜があることは、とても興味深いことだと思います。

ちなみに、建仁寺の調べものをしていたときに十一面観音坐像の盗難事件がヒットしました。まだ、事件の解決から1年しか経っていないようですが、とんでもないことをする人が日本にもいるようで、愚かな行為はやめてほしいものです。

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