Asagi's Art News





家族 ~ リザとガスパール&ペネロペ展2011年05月04日 20時26分25秒

リザとガスパールが絵本に登場してから、まだそれほどの年月が経っていません。しかし、パリというお洒落な街とほのぼのとしたキャラクター(ちなみに、白い方がリサ、黒い方がガスパール)からすっかり人気者となっています。もちろん、絵本だけでキャラクター商品の展開で多くのファンを得ています。

作品は、パリに住む夫妻によって共同で制作されています。絵は夫であるゲオルグ・ハレンスレーベン(1958-)が担当し、お話しは妻のアン・グットマン(1970-)が担当してしています。ゲオルグはドイツ生まれですが、アンはフランス生まれのパリジェンヌです。

リザとガスパール&ペネロペ展

展示は、200点近くの絵本の原画に加えてアトリエでのインタビューなど盛りだくさんの内容で、キャラクターやエピソードが誕生する秘密に迫っています。あまり絵本のことを知らなくても、どこにでもあるような日常はほのぼのとして気分にさせてくれます。

作品を見ていくと、リザとガスパールが作者であるゲオルグとアンであることに気がつきます。彼らが感じていること、共感していることがお話しの核になっているのです。そして、子供の目線には彼らの子供たちが深く関わっているようです。

作品は彼ら夫婦によって作られますが、最近では完成前に子供たちに見せて意見を聞いた上で修正しているそうです。家族が作り上げる絵本であるからこそ、たくさんの家族に支持されているのだと思います。

忘れていましたが、ペネロペは青いコアラのキャラクターなのですが、今回の展覧会ではちょっと存在感が薄い感じがしました。なかなか味のある顔をしていますが、惜しい感じがしました。次回の展覧会で是非頑張ってほしいものです。

※そごう美術館(2011年4月2日~2011年5月6日)
※リサとガスパールオフィシャルサイト
※Pénélope tête en l'air