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ベネッセアートサイト直島(南瓜&家プロジェクト)2011年09月16日 22時41分29秒

ベネッセハウスミュージアムの展示で、もっとも人気があるが草間彌生(1929-)の「南瓜」です。テレビなどで取り上げられるほか、彼女が周りに与える強烈な個性が作品とシンクロして人気があるのかもしれません。雄大な自然にド派手な黄色い南瓜は、直島の象徴として存在しています。

直島

統合失調症の病と戦いながら画家の道を歩きはじめた草間ですが、窮屈な日本画壇に失望したことを契機に独自の作品を手掛けるようになります。1950年代から個展を開催すると日本のみならず海外でも評判を得ていくことになります。

やがて、インスタレーションやパフォーマンスなどにも挑戦するようになり、「前衛の女王」と呼ばれるようになります。パートナーで「箱のアーティスト」として知られてるジョゼフ・コーネル(1903-1972)の死に落ち込む時期もありましたが、活動を再開するとさらに人気を増し今日に至っています。

直島

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直島には、これらベネッセの美術館以外にも、家プロジェクトいう地域に密着した作品があります。そこで、再びバスを使い島の北側にある本村に向かうことにしました。本村は、直島にあるもうひとつの港ですが、大型のフェリーなどは着岸できない小さな港になります。

直島

作品は港町の中に点在していて、スタンプラリーのような感じで作品を見て回ることになります。作品だけでなく港町自体も用意された作品のように不思議な感じのする空間を演出しているように思えます。

南寺、護王神社、角屋、碁会所、きんざ、はいしゃ、石橋となずけられた場所には、さまざまな仕掛けのあるインスタレーションが待っています。案内などのサポートを地元の人たちが行っていて、地元の人たちとのふれあいもまた楽しい時間です。

直島

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小さいな港町はアートの探索者がたくさんやってくるのですが、ちょっと終わりの時間が早いのが難点です。ひとり、また、ひとりと家路につきはじめてしまう、すぐに小さな港町は静かになっていきます。そして、今日もお疲れさまと看板ネコのリラックスタイムがはじまります。

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※ベネッセアートサイト直島

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