Asagi's Art News





縁 ~ 中木智津子展2011年11月15日 01時05分56秒

あさぎが通っているアートスクールは、店舗の再編をして渋谷から自由が丘に引っ越しをしました。以前から出入りが多く、いろいろな人がやって来るのですが、場所が変わってまた新たな人たちとの出会いがありました。

講師の小池先生の方針と言うか、人柄と言うか、その人の持っているものを引き出すことが、長く頑張る人だけでなく、短期で駆けぬける人にも支持されています。基本は木炭によるデッサンなのですが、パステル、水彩…と自由に画材を選び制作できる場になっています。

今回、その仲間のひとりである中木さんが、初めての個展を銀座で開くことを知りました。せっかくの機会ですし、いろいろな意味で興味がありましたので出かけることにしました。もちろん、彼女の描く作品はデッサン以外は知りませんから、どんな世界を持つ人なのかとても楽しみです。

中木智津子

しかも、場所が老舗の画廊が集まる”銀座”です。その銀座の画廊で1週間も展覧会をするなると、なかなか真似のできない頑張りをしているのだと思いました。本当ならお花でも届けるの良いのでしょうが、ちょっと無理なので、画廊前の松坂屋で申し訳程度のお菓子を買って行きましたが、喜んでもらえて本当に良かったです。

中木智津子

さて、作品ですがかなり大きなインパクのあるものだったので、たいへん驚きました。大胆に黄色をベースとして、抽象とも具象ともいえる 中木さんしか描けない世界を見せてくれています。公募展などに作品を出し慣れているような感じです。そして、最近、見かけたデッサンの作品もあることに気がつきました。

中木智津子

本人は、満足のいかない部分があったようで、展示直前まで修正をしていたと伺いました。あさぎは良いと思うと言ったのですが、まだまだ気になるとこはあるようで、自身の美に対する想いに妥協しない強い意志があるのだと思いました。

個展を開くまでの苦労や楽しみのお話しをいろいろ伺うことも出来て、今後のあさぎの制作活動にもとても参考になりました。たまたま、学生時代の友人と言われる方が来ていたのですが、「彼女が絵が好きだとは知っていたけど、こんな絵を描くとは」…話されて「長い付き合いだけど新しい彼女を知ることが出来て良かった」と笑顔だったのが印象的でした。

中木智津子

絵の力は、人と人とを結びつける大きな力があるようです。展覧会を開くことは、もちろん制作者自身の想いでもあるのですが、その人とつながる人たちにも意義深いものになるのだと思います。人と人の縁を絵がつないでいるとしたら、それは、とてもすてきなことだと思います。

※銀座ギャラリー向日葵(2011年11月7日~2011年11月13日)

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