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変わること ~ 第42回東京モーターショー20112011年12月12日 22時11分16秒

東京モーターショーが東京に帰ってきました。場所は、東京ビックサイトです。幕張メッセはとても大きな展示場で良いのですが、正確には東京と言うことが出来ず…付け加えれば、会場までの道のりがものすごく大変なのです。

東京モーターショー

地球温暖化に対する懸念、若者の車離れという危機にある自動車業界としても、何とか話題作りの起死回生としたいところなのだと思います。その効果があったのか、マスコミによる報道の回数が増え、連日入場者も増えて来ているようです。

海外、国内の自動車メーカーが、コンセプトカーを用意して魅力的なカーライフを提案します。いわゆるソリューションという形で、他のビジネスイベントと同じ手法であると言えます。また、女性コンパニオンを用意して、派手なパフォーマンスを行うことも古くからのアピール手法です。

確かに、男性を意識することは確かに大事ですが、自動車業界の状況を考えれば、このようなアピール手法が続くことに問題はないのか、検証することが必要な時期に来ているように思います。何を変えようとしているのか、何が変わらないのか、それがはっきり判るようにしなければいけないと思います。

東京モーターショー

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デザインとしての自動車を考えた時にも、変えなければいけないこと、変えることが出来ないことをはっきりさせる必要があるのはずです。まだあまり意識されないことかもしれませんが、現在はガソリンを使う内燃機関から電気を使うモーターに変わる変革期にあります。

東京モーターショー

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その変化に合わせたデザインが、いまの自動車に求められているのかもしれません。身近なものであるがゆえに変化が判ることはポイントとなるのです。CO2などの数値を見せられたとしても実感が出来ないのです。では、どうしたら良いのか? 答えはまだ見つからないようです。

東京モーターショー

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しかし、本来、自動車が持っているスピード感、もうひとつの住みかとしての安定感は、コンセプトして外せない要素なのかもしれません。各メーカーは、その点は上手く表現できていて、よりスピードを求めるスポーツカー、室内や装備を充実した最上級仕様車など、得意分野で切り込む姿勢もみてとれます。

パーツを提供するメーカーのブースもあり、タイヤ、エンジン、エアロパーツなど総合メーカ以外の展示もあるのが、このようなイベントの楽しいところです。けして、デザインに妥協しているわけではなく、それぞれで個性を発揮することを望んでいます。

東京モーターショー

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注目のコンセプトカーはやはり人気があり、その姿を確認するために列に並ばなければならないほどです。そのひとつは、コマーシャルなどで話題になったBMWの『BMW i8』です。現在までのスポーツカーの延長線上にあるデザインでありながら、映画に出てくるような未来感を持っています。

多くの人たちが美しいと思わせ、カメラの視線を独り占めです。ところどころに透明になりっていたり、その斬新さは動物を思わせる挑発的なスタイルです。もちろん、公道を走ることは出来ないとしても、その姿に触れてみたい、エンジンの響きを聞いてみたいと思わせる魅力を秘めています。

東京モーターショー

そして、もうひとつのコンセプトカーが、トヨタの『TOYOTA Fun-Vii』です。マスコミには取り上げられ話題をさらっています。車体の側面が液晶パネルになっていて、さまざまな情報を表示できるまったく新しい発想のもとに創られた一台です。

何がすごいのかも判らない、それが新しい提案なのだと思います。車であることすら必要がない…もはや車とは呼べないものを生みだそうとしている意欲を日本の自動車メーカーから提案されたことに、何だか嬉しくなってしまいました。

東京モーターショー

でも、いちばん気になったのは、紙ペラでしたが青いスーツにユダヤ教のかぶり物ようなものを身につけた「ドラえもん」のジャン・レノさん。どうして、こんなオファーを受けてしまったのか…心配です。

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※東京ビックサイト(2011年12月2日~2011年12月11日)

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