Asagi's Art News





活動 ~ 日本赤十字社所蔵アート展2012年02月25日 22時45分25秒

日本赤十字社が所蔵する作品を公開する展覧会になります。西南戦争から130年の歴史を持つ日本赤十字社ですが、その活動に賛同する画家も多くいます。そのため、活動に協力するために寄贈された作品も数多く存在しています。

日本赤十字社

会場となっている損保ジャパン東郷青児美術館のコレクションでもある東郷青児(1897-1978)の作品をはじめ小磯良平(1903-1988)、東山魁夷(1908-1999)、梅原龍三郎(1888-1986)など巨匠が揃って寄贈をしています。

作品のテーマも赤十字の理想とする人道的任務を直接あるいは間接的に表現している作品が多いように思います。なので、描き下ろしの作品もかなりあります。しかし、梅原龍三郎のように描き下ろしに拘っていたが婦人の不幸でそれがかなわず、その事情を知った人から彼の作品を寄贈したなどのエピソードもあるようです。

折しも東日本大震災が起こり、日本赤十字社も多くの寄付を集め復興のために活動をしています。この展覧会でも入場料を義援金として寄付をする旨が説明されていました。小さいことですが、展覧会を通して復興の一部に貢献できるのは、とても嬉しいことだと思います。

※損保ジャパン東郷青児美術館(2012年1月7日~2012年2月19日)