Asagi's Art News





快晴 ~ 横浜ランドマークタワー2012年03月01日 00時32分53秒

今更ですが、はじめて横浜ランドマークタワーのレストラン「シリウス」に行くことが出来ました。お料理もさることながら、その高さから見る横浜もはじめて見る光景でした。もちろん、ガイドブックなどでは確認をしていましたが…

東京スカイツリーは、もっと高いらしいですが、港を見下ろすこの風景の方がすてきだと思っています。昨年の地震では長周期振動で、船酔いになるような揺れとなったと聞いていますが、この日は穏やかな快晴で何も起こらない幸せの時間が過ぎていきました。

ランドマークタワー

何だろう? ~ ジャン=ミシェル オトニエル:マイ ウェイ2012年03月07日 23時46分06秒

フランスのジャン=ミシェル・オトニエル(1964-)の情報として、2011年3月にパリのポンピドゥーセンターで開催した回顧展に3か月で20万人の動員記録あることを知りました。彼女のことは、ほとんど知りませんが、ポンピドゥーでこれだけの記録を持っている…かなり期待しても良いと思います。

オトニエル

会期最終日が迫っていたこともあり、小さな原美術館はかなりの混雑ぶりでした。しかも、展示作品のカメラ撮影の許可が出ていることもあって、いままでにない雰囲気です。

ガラスとメタルが融合した作品という印象を最初に感じました。ガラスは透明度があり、誘惑されそうな色合いです。そして、メタルは冷たく無機質な感じです。とてもきれいなのですが、そこには生と死、自由と苦悩、美と官能があるとのことです。

オトニエル

オトニエル

オトニエル

展覧会には「マイ ウェイ」という題名が付いていますが、これはフランク シナトラ(1915-1998)の代名詞から付けたそうです。たしか、「マイ ウェイ」は、死期が近い男が自分の人生に後悔はないと言うような内容の歌だったと思います。

彼女自身の覚悟を表したものだと思うのですが、まだまだ若い作家なので人生を終わりにするとは違ったものなのかもしれません。女性である点でも、男性の浪漫を求める想いとは、違った想いがあるのでしょう。

オトニエル

オトニエル

ガラス瓶にいろいろなものが詰まっている作品の『涙(Lagrimas)』は、この会場に来たい人の多くが注目していたようです。単純にきれいであり、瓶の中身にはひとつひとつ意味があるのだと思います。

何だろう? と問いかけをしてみるのですが、応えはありません。推測でいろいろ考えてみると、ガラス瓶が人を表し、中身がその人の人生の集約なのかもしれません。ちょっと深い感じがしてきました。

オトニエル

オトニエル

オトニエル

※原美術館(2012年1月7日~2012年3月11日)

碧い海 ~ オマモリ 小野さおり展2012年03月11日 22時07分33秒

相模原市市民ギャラリーは、相模原市が所有してる小さな展示スペースですが、相模原駅に直結していて企画スペース以外にも、市民の創作活動の発表の場を提供するなど幅広く活動しています。

小野さおり展

企画スペースには、これから活躍が期待される地元ゆかりの若い作家を積極的に紹介しています。相模原市と隣接する地域には、芸術系の大学や学部を持つ大学が多数存在していて、芸術と地域をつなげる役割を担っているようです。

小野さおり(1981-)さんは、福岡出身とのことですが、女子美術大学で学んでいることから地元相模原が期待する人材の一人なのです。その作品の印象は、碧い海というのが良いように思います。

小野さおり展

小野さおり展

小野さおり展

『青』ではなく『碧』なのは、透き通るような鮮やさというよりも、ちょっとくすみがあって宝石の中を覗いているような感じを受けるからです。描かれる生き物は、キャラクター的な感じもあるのですが、彼女の持っている碧い海の中でより魅力を引き出していると思います。

小野さおり展

※相模原市市民ギャラリー(2012年1月16日~2012年3月18日)

サイレント ~ 加藤久仁生展2012年03月18日 20時58分17秒

『つみきのいえ』のアカデミー賞 短編アニメーション賞(2009)の受賞は、宮﨑駿(1941-)が『千と千尋の神隠し』で長編アニメーション賞(2002)を受賞よりも嬉しかったのを思い出しました。それは、アニメーションにおける芸術性は、短編作品の方がより濃く描かれるためです。

加藤久仁生展

本来、日本のアニメーションを支える人たちも短編アニメーションの持つ意味を十分に理解していると思っていますが、やはり商業主義が優先されるため、作成に時間を必要するアニメーションでは難しい問題もたくさんあると思っています。

加藤久仁生(1977)さんは、多摩美術大学の出身だそうで、大学時代からアニメーション作成して国内での受賞歴もあるそうです。ROBOTという映像制作会社に所属して、Web、TVなどのアニメーション制作をしてきいるとのことです。

彼を知ったのは、Webでのアニメーションを見てからですが、シニカルな世界観とスマートなキャラクターがとても魅力的でした。キャラクターが話さない(サイレント)なのも、最初から国内よりもグローバルを意識していたのだと推測できます

アニメーション表現は、動きがあるだけに絵画よりも鑑賞者に魅せることを意識する必要があるように思っています。ドラマのように台詞を用いて補完することもできますが、あえてサイレントにすることで鑑賞者に対してのメッセージ性が強くなることがあるのです。

『つみきのいえ』は、そのことを再認識できる作品なのです。ただ、アニメーションを作るのは、いろいろな工程が必要で、原画、コンテ、セル(最近はCG)、編集、構成など…アニメーションの企画展を見るたび実感させられます。

※八王子市夢美術館(2012年2月10日~2012年3月25日)

東京という街 ~ メグロアドレス 都会に生きる作家2012年03月29日 23時18分54秒

目黒区美術館は、独特の企画を行う注目すべき美術館のひとつなのです。今回の『メグロアドレス』は、目黒という地域がファッションや音楽、デザインの発信地であることを意識して、それにふさわしい若いクリエイターたちの作品を集めたようです。

メグロアドレス

一般的に目黒のイメージは、おしゃれな街、住みたい街として人気があります。商業施設、住環境ともに憧れの街とてステイタスも高く、美術館もたくさんあり文化的な香りも十分にあります。そのような街に対して、クリエイターはどのように表現するのか興味のあるところです。

メグロアドレス

メグロアドレス

メグロアドレス

参加クリエイターは7人。青山悟(1973-)+平石博一(1948-)はビデオインスタレーション、今井智己(1974-)は写真、須藤由希子(1978-)と南川史門(1972-)は絵画、長坂常(1971-)は建築、保井智貴(1974-)は彫刻、とさまざまな手法からアプローチをしています。

メグロアドレス

メグロアドレス

目黒のイメージもまたさまざまですが、ひとつ判ったのは出てきたイメージを東京にある別の街に置き換えても変わらないのかもしれないということです。特徴があるようでない…それは東京という街なのかもしれません。

メグロアドレス

※目黒区美術館(2012年2月7日~2012年4月1日)