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レインボー ~ 靉嘔 ふたたび虹のかなたに2012年04月15日 21時14分12秒

強烈なレインボーの世界で観るものを圧倒するのが、靉嘔(あい・おう)(1931-)の作品です。もちろん、別の作品も数多くあることを今回の展覧会で知りましたが、やはりレインボーの世界からは離れがたいです。

靉嘔

靉嘔は、1960年代のフルクサスという前衛芸術運動に参加したこともあり、現代美術の歴史を知る重要な人物でもあります。フルクサスは、ラテン語の「流れる、変化する、下剤をかける」から由来すると言います。

しかし、グループとしては主義主張がはっきりとしていないところ、音楽や舞台などとの融合して、メンバーも多国籍で構成されていたようです。創始者であるジョージ・マチューナス(193-1978)よると、芸術家の生き方や物事の流れを示すような役割があったようです。

靉嘔

靉嘔

展覧会は、ベイシックな回顧展となっており彼の歩んできた道を作品を通して見せていきます。哲学的な造形やパフォーマンスから徐々にレインボーに変化していくのだが、正直なところ彼の主張についてまでは、なかなか理解は難しい。

ただ、歳を重ねるごとにレインボーから派生したものが、日本に古くから伝わる何かと融合するような、ちょっと言葉では表現できないところに近づいている感じがしました。回り回ってあるところにたどり着く、そんなことは良くあることですが…。

靉嘔

※東京都現代美術館(2012年2月4日~2012年5月6日)

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