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究極の身体 ~ イ・ブル展 私からあなたへ、私たちだけに2012年04月30日 21時36分32秒

美術界には韓流というものはないのですが、奇抜な造形を得意とするイ・ブル(1964-)さんは世界的に注目度がアップしてきているようです。大学では彫刻を専攻していたようで、作品のテーマには、「究極の身体」や「理想の社会」などが入り込んでいるようです。

イ・ブル展

素材の持っている特徴もあるとは思うのですが、無理のない曲線とシンプルな色の構成が、非常に美しいものとなっています。光に対しても有効に作用しているようで、彼女の持っているテーマを良く反映しているように思います。

たまたま、訪れた日にレクチャーと呼ばれるイベントがあり、途中からでしたが参加してきました。東北大学の五十嵐太郎さんによる」「建築から読み解く、イ・ブル作品」という講義でした。

ブルーノ・タウト(1880-1938)の建築思想とイ・ブルの共通点を両者の作品を通して考察するもので、実に興味深い内容でした。タウトは、ガラスを最初に建築に用いたドイツの建築家です。理解まではいかなかったのですがガラスの建築という発想がキーになっているようです。

難しいことも良いのですが、単純に観て美しいと感じることのできる作品があること良いような気がして、再度、作品を見直してみたのですが、結局どちらでも良いのではという感じになってしまいした。

※森美術館(2012年2月4日~2012年5月27日)

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