Asagi's Art News
特別なものじゃなく ~ BEAT TAKESHI KITANO 絵描き小僧展 ― 2012年07月14日 20時37分35秒
貪欲な人だと思います。ビートたけしとしてお笑いと言うジャンルのひとつの頂点に立ち、北野武として映画監督で世界に才能を見せつけました。そして、今回はBEAT TAKESHI KITANO(1947-)として、絵画やインスタレーションに挑戦する…天才というよりは超人に近いのかもしれません。
展覧会の内容は、すでにフランスで行われた展覧会の巡回となりますが、フランスでの展示のビデオなどと比較すると会場のオペラシティーに合わせた変化も気になるところです。おおざっぱな言い方とすると前半は絵画を中心に、後半は独特のインスタレーションという配置になっています。
絵画は、とても柔らかく色彩も豊かです。独特の毒も取り入れらているのですが、彼が自ら語るように「アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい、気軽なものであるべき」内容を反映していることが判ります。
インスタレーションは、お笑いで見せるギャグを作品に取り入れることで、ある作品はシュールで、ある作品はバカバカしいという印象を観るもの与えてくれます。ただ、彼の映画で取り上げている『凶暴』や『暴力』というものは、あえて排除しているようです。
作品を観ていく中で、彼のアートに対する挑戦は、まだまだ続くような気がしてきました。今回は、特別なものじゃなくと言っていますが、特別だったらどうなのか…もしかしたら、科学とか、宇宙とか、そうしたことにも挑戦してくれそうな気がしています。
※東京オペラシティアートギャラリー(2012年4月13日~2012年9月2日)
展覧会の内容は、すでにフランスで行われた展覧会の巡回となりますが、フランスでの展示のビデオなどと比較すると会場のオペラシティーに合わせた変化も気になるところです。おおざっぱな言い方とすると前半は絵画を中心に、後半は独特のインスタレーションという配置になっています。
絵画は、とても柔らかく色彩も豊かです。独特の毒も取り入れらているのですが、彼が自ら語るように「アートって特別なものじゃなく、型にはまらず、気取らず、みんながすっと入っていきやすい、気軽なものであるべき」内容を反映していることが判ります。
インスタレーションは、お笑いで見せるギャグを作品に取り入れることで、ある作品はシュールで、ある作品はバカバカしいという印象を観るもの与えてくれます。ただ、彼の映画で取り上げている『凶暴』や『暴力』というものは、あえて排除しているようです。
作品を観ていく中で、彼のアートに対する挑戦は、まだまだ続くような気がしてきました。今回は、特別なものじゃなくと言っていますが、特別だったらどうなのか…もしかしたら、科学とか、宇宙とか、そうしたことにも挑戦してくれそうな気がしています。
※東京オペラシティアートギャラリー(2012年4月13日~2012年9月2日)