Asagi's Art News





生誕100年 松本竣介展2012年12月16日 22時50分56秒

魅力ある人物として、近年、注目されていたのが激動の時代を駆け抜けた松本竣介(1912-1948)です。東京生まれで岩手で育ったそうです。大病によって聴力をなくしますが、それが画家へのスタートになりました。

松本竣介

とても強い人で、信念を辛くことで苦い思いもしたようです。軍国主義による画家への弾圧を、たった一人で立ち向かう日々・・・孤独で孤高である精神が、作品から伝わってくるようです。

特に「立てる像」では、彼自身の生き様が色濃く刻みつけられいるように思います。不安げな顔ですが、何者かをしっかりと見つめています。とても心強く観るものの心を揺さぶる作品です。また会いたい作品の一つになりました。

松本竣介
松本竣介「立てる像、1942」

※世田谷美術館(2012年11月23日~2013年1月14日)