Asagi's Art News





ほっこり ~ 光のペットボトルアート2010年12月04日 22時07分44秒

新宿高島屋タイムズスクエアにペットボトルで作られたオブジェが登場しました。これは、多摩美大の森脇裕之氏がプロジュースするペットボトルアートいうもので、使用されたペットボトルはなんと約4万本とのことです。

光のペットボトルアート

日が沈むとオブジェに仕掛けられた電飾が輝き出します。ペットボトルの柔らかさが、ほっこりした気持ちにさせてくれます。エコであるかは、また別の話であるように思いますが、せわしい街を少しなごませる楽しい企画です。

光のペットボトルアート

もうすぐ、クリスマスですね。

光のペットボトルアート

光のペットボトルアート

UFO出現…

光のペットボトルアート

光のペットボトルアート

光のペットボトルアート

最後は、宇宙に向かい旅だって行くのです。

※新宿高島屋(2010年11月13日~2010年12月25日)

プレクリスマス到来 ~ 新宿テラスシティイルミネーション'10-'112010年12月05日 22時36分14秒

新宿のイルミネーションは、小田急の新宿駅からサザンテラスにかけて輝いています。サザンテラスまで来ると新宿というよりも代々木という感じがありますが、毎年とてもきれいです。

新宿2

ちょっと小さいスペースですが、JR東日本のSuicaペンギンたちもスキーウェア? で登場しています。とっても可愛いペンギンたちに心が癒されるようです。

新宿3

サザンテラスのいちばん奥に白く輝く大きなツリーがありました。ツリーの下を通り抜けられるようで、たくさんの人たちが列を作っていました。今年もいよいよクリスマスがやって来ます。

新宿1

宇宙においてもっと偉大なもの ~ アメリカ抽象絵画の巨匠 バーネット・ニューマン2010年12月12日 23時50分14秒

マーク・ロスコ(1903-1970)と共に抽象画の巨匠であるバーネット・ニューマン(1905-1970)の『アンナの光』を所蔵しているのが、千葉の佐倉にある川村記念美術館です。巨大な抽象画のコレクションだけでなく常設もしている川村記念美術館ですが、今回は国内初になるニューマンの個展を開催しました。

バーネット・ニューマン

ニューマンは、アメリカのニューヨークに生まれ大学では哲学を専攻します。父の洋服屋を手伝いながら画家としてスタートします。初期の作品では表現主義で作品を作成しているようでしたが、抽象主義に移行した段階で、まとめて作品を処分したとのことです。

シュルレアリスムにも挑戦しますが、やはり合わず徐々に抽象主義に変化していきます。しかし、抽象主義にあっても幾何学的な構成や何を描いてあるか判るような表現は好まず、少ない色数で面を塗っていくカラーフィールドペインティングに落ち着くことになります。

彼の作品の特徴は、色面に細いジップ(縦線)で区切る手法を用いるものです。ジップは、平面の世界だけでなく立体(彫刻)の世界まで広がります。彼自身は、水平に広がるのではなく垂直に広がることが重要であると語っています。

さて、展覧会では、『アンナの光』を中心に小さい連作、中規模の作品、そして、ジップの最終形である彫刻の展示もあります。作品数こそ少ないですが、彼の導き出した絵画の哲学を感じることが出来ます。

バーネット・ニューマン
バーネット・ニューマン「アンナの光、1968」

普段は自然光の入るニューマンの部屋にある『アンナの光』ですが、彼の作品が並ぶ中に表れるといつもとちょっと違った感じがするのが不思議です。幅7.1m、高さ2.3mの彼の作品中最大の大きさを誇ります。

作品の題名にあるアンナとは、彼の亡き母の名前です。この宇宙においてもっと偉大なものが、彼の母だったのかもしれません。赤色は光の中では最も波長の長い色です。安らぎや暖かさを感じる色なのです。ニューマンは、ルネッサンスも印象主義も否定していません。ただ、問題は何を描くかであると言っているのです。

※川村記念美術館(2010年9月4日~2010年12月12日)

写実の可能性 ~ ホキ美術館開館記念特別展2010年12月14日 00時04分36秒

開館前から話題になっていた千葉・土気のホキ美術館は、写実のみの作品から構成されるいままでになかった美術館です。同じ千葉・佐倉の川村記念美術館とは真逆のコンセプトであり、にわかに千葉がおもしろくなってきました。

ホキ美術館

館長の保木将夫氏は、医療機器メーカの会長です。自ら収集した写実絵画による美術館を手掛けることが夢であり、ついにその夢が具現化したことになるのです。マスコミなどからも注目をされていますが、いろいろな困難を克服してのスタートであるようです。

たまたま訪れた日に藝大の宮田亮平学長、画家の野田弘志氏と保木館長とで談話会(ネットでの視聴公募があったようです)が、行われており部分的に聞こえてくる話には、ちょっと興味深いものがありました。

例えば、美術館に関する法律があって、美術館とする場合はすべての分野で収集が必要で、ホキ美術館のような形態は美術館とは言えないようなのです。美術館でないので税制面の優遇がないので、自ら税金を払う形になってるなど裏話がちらほら聞こえてきました。

さて、肝心の展示内容ですが、特別展ということで保木コレクションの選りすぐりの作品の公開となるようでした。作家は、森本草介、野田弘志、中山忠彦、磯江毅、青木敏郎、原雅幸、大矢英雄、島村信之、生島浩・・・とあまりなじみないのですが、美術雑誌に出てくる作家が勢揃いです。

企画展としては、これからだと思いますが、写実の可能性をどこまで引き出してくるのか楽しみです。都心から離れているため、アクセスの不便はしかたないのですが、それを跳ね返す可能性があるように思います。

※ホキ美術館(2010年11月3日~2011年5月22日)

いましか出来ない若いパワーを… ~ DOMANI・明日展 20102010年12月19日 00時06分47秒

文化庁が将来性のある若い作家(美術に限らず音楽や映像も含めて)を、技術の習得や見聞を広げる目的で海外に派遣しているそうです。1967年から行われているのですが、その成果展については、まだまだ12回の歴史しかないそうです。

DOMANI

今回の展覧会では、12人の作家が6カ国(アメリカ、フランス、イギリス、ドイツ、チェコ、デンマーク)で学んだ成果の発表になるそうです。育成が目的であるとはいえ、それぞれの作家のポテンシャルは高いはずです。

絵画、写真、インスタレーションとさまざま分野からの選出は、良いと思います。それに、個々の作品から受ける印象も技術的にすばらしく、それなりの個性があると思いました。ただ、ちょっと元気がないような気がするは、何故なのでしょうか?

若い作家ということもあって、エネルギーを感じる爆発的作品を期待していたのかもしれません。しかし、そこにはスマートで洗練されたされた作品があり、期待とのギャップを感じてしまったのかもしれません。

主催者の意向というものもあるとは思いますが、荒削りでも若さの源を感じさせて欲しかったと思います。いましか出来ない若いパワーを今後に期待したいと思います。

※国立新美術館(2010年12月11日~2011年1月23日)

黄昏行く ~ 東京タワー(汐留側から)2010年12月23日 13時23分14秒

スカイツリーに話題を奪われても、東京タワーはやっぱりすてきです。クリスマスシーズンには、東京でいちばん高くてきれいなツリーに変身します。

黄昏行くとき、東京タワーは虹色に変わりました。どんな姿に変わっても、ここにいることを主張してくれることが、たくさんの人の幸せや希望につながっていくのかもしれません。

東京タワー

クリスマス・イブに ~ みなとみらい2010年12月25日 22時10分44秒

今年のみなとみらい TOWERS Milight(タワーズ ミライト)は、クリスマス・イブに開催されました。エコではありませんが、この日だけは、みなとみらいのビルの窓に一斉に明かりが灯るのです。

クイーンズスクエアのクリスマスツリー、今年はシンプルにお星様がてっぺんに輝きます。このツリーに合わないとクリスマスになった気がしないの不思議です。

みなとみらい1

日本丸を見ながら汽車道に向かいます。ここは、ちょっと穴場で数人のカメラマン以外あまり人がいなかったりします。

みなとみらい2

毎年のことですが、汽車道から見るランドマークタワーは、迫力があります。ゆったりと時間が流れていくような気持ちにさせてくれます。

みなとみらい3

ちょっと遠いのですが、赤レンガ倉庫まで行きました。今年は、クリスマスマーケットを開催していて、けっこうにぎやかになっていました。奥に大きなツリーが見えます。

みなとみらい5

ツリーに近づくと、本物の木のツリーでした。周りを屋台が囲んでいて、良いにおいもしています。快晴で冷え込んできましたが、すてきなクリスマス・イブの夜でした。

みなとみらい4

モネの信仰者 ~ モネとジヴェルニーの画家たち2010年12月31日 23時50分52秒

とうとう今年も大晦日になりました。新年の準備も早々に切り上げて、今年最後の展覧会に出かけることにしました。この頃は、年末年始を休館日にしない美術館が増え始めてきました。独立採算の余波とも言えますが、美術館の役割の拡大と受け止めるのが良いように思います。

モネとジヴェルニーの画家たち

いつも喧騒としている渋谷ですが、午後のひと時は静かな雰囲気に包まれています。行きかう人たちもまばらで大人の街に戻ったようです。Bunkamuraミュージアムは、地下にあるためか底冷えがするほど冷えきっています。

今回の展覧会は、クロード・モネ(1840-1926)と彼に共感した若い画家たちの作品を集めています。モネは、晩年に近づくとジヴェルニーを拠点にして創作を続けます。そして、そこにアメリカやヨーロッパ各地から若い画家たちがやって来るのです。

彼らは、ジヴェルニーグループとも呼ばれ、印象派が生み出した技術や表現方法を習得して、さまざまな作品を発表していきます。より完成され、磨きのかかった印象派を受け継ぐ若者たちです。

モネの作ったジヴェルニーの庭は、モネ本人だけのためではなく若い画家たちにも開放されることで、その美しさを残したのかもしれません。ただ、モネはある意味印象派から抜け出す時期でもあったため、若い画家たちに対しては、口を出さず見守る心境であったかもしれません。

さて、今年最後のお気に入りの作品ですが、リチャード・ミラー(1875-1943)というアメリの画家の『水のある庭』でしょうか。まさに印象派らしい画面に日傘を差した女性が描かれています。技術も高く、その絵の前に多くの人の足をとめさせる作品です。

モネとジヴェルニーの画家たち
リチャード・ミラー「水のある庭、1910」

すぐに思ったのはこの作品が、モネの『日傘の女』に対するオマージュ的な意味があるという点です。ミラーの詳しい経歴は判らないのですが、間違えなく『日傘の女』を見ていると思います。光あふれる中に表れた最愛の人に心を奪われたと思います。

わざわざ大西洋を渡りモネに会いに来るほどのモネの信仰者です。誰よりもモネに近づき、モネと同じテーマに向かい合うことで、より深くモネを知ることを望んだのだと思います。だからこそ彼の作品が輝いて見えるのだと思います。

※Bunkamura(2010年12月7日~2011年2月17日)