Asagi's Art News





愛を留める画家 ~ シャガール展2007年07月17日 22時52分38秒

空中に浮くような感覚と鮮やかな色を感じたくて千葉まできました。横浜からは1時間、湾岸を電車に揺られながらです。先日、青山で見てきたばかりですが、この展覧会は版画もあるより大きなものだったので期待が膨らみます。

シャガール展

基本は時代順です。ロシア時代、パリ時代、アメリカ時代、そして再びフランスに彼の旅は続きます。彼の作品には必ず描かれるものがたくさんあり、それを探すのが楽しいです。にわとり、鳩、ロバ、牛などの動物、彼の故郷の風景、そしてパリの風景などなどが描かれています。

さりげなくそこにいて、目を凝らさないと見つからないかもしれません。そして、空中に浮かぶ男女は、シャガールとベラです。鮮やかな色の中で、愛する幸せが形になっています。とても幸せな気分になることができます。

緑・赤・青の恋人たち
マルク・シャガール「緑・赤・青の恋人たち(街の上で)、1983」

その場にいるだけで満足する。彼の作品についてあまり語ることはありません。ただ、画家は作品を通して時間を留めることがでるのです。ゆえに彼は、愛を留めることができる画家なのです。永遠の愛を・・・

※千葉市美術館