Asagi's Art News
人生を刻む写真 ~ アンリ・カルティエ=ブレッソン ― 2007年07月18日 23時57分29秒
ライフ誌などの紙面を飾った写真家、アンリ・カルティエ=ブレッソンの個展が竹橋で行われています。彼の名前は正直知りませんでしたが、その作品はどこかで見たことのある歴史的なものです。

世界中を旅して歩き、写真を撮り続けた人生のようです。この日本にやってきて、ひそかにカメラのシャッターを押していたようです。目立つことを好まず、あるがままの世界を見つめていたようです。
展覧会は、テーマ毎に展示されていて、会場に入るとまず第2次大戦直後のドイツの人々が写っていました。古い写真でナチに協力した女性を断罪する場面が展開するとても衝撃的な作品です。
そして、次に彼が訪れた国や地域別に紹介に移っていきます。ヨーロッパ、メキシコ、インドネシア、インド、ソビエト、アメリカ・・・その時代のさまざまな人々と風景が絵画のように展開します。
不安そうなまなざし、興味深そうな表情、宴の喜びなどテーマもさまざまです。日本を撮った風景は、昔ともいまとも違った日本がありました。遠いどこかの国のような感じがするのはなぜでしょうか?
彼の写真で印象に残ったのは、ポートレートです。特に芸術家や作家などの有名人のポートレートは興味深いです。例えば、ピカソやレオノール・フィニなど作品を知る画家たちに表情は、とてもおもしろいです。

アンリ・カルティエ=ブレッソン「画家アンリ・マチス、ヴァンスの自邸にて、1943」
特に気に入ったのは、アトリエにいるマチスです。考え深げにこちらを見つめている姿に哀愁を感じます。写真とは思えないほど絵画的な感じのする作品で、彼らの人生までも写し込んでいるように思えます。
※国立近代美術館

世界中を旅して歩き、写真を撮り続けた人生のようです。この日本にやってきて、ひそかにカメラのシャッターを押していたようです。目立つことを好まず、あるがままの世界を見つめていたようです。
展覧会は、テーマ毎に展示されていて、会場に入るとまず第2次大戦直後のドイツの人々が写っていました。古い写真でナチに協力した女性を断罪する場面が展開するとても衝撃的な作品です。
そして、次に彼が訪れた国や地域別に紹介に移っていきます。ヨーロッパ、メキシコ、インドネシア、インド、ソビエト、アメリカ・・・その時代のさまざまな人々と風景が絵画のように展開します。
不安そうなまなざし、興味深そうな表情、宴の喜びなどテーマもさまざまです。日本を撮った風景は、昔ともいまとも違った日本がありました。遠いどこかの国のような感じがするのはなぜでしょうか?
彼の写真で印象に残ったのは、ポートレートです。特に芸術家や作家などの有名人のポートレートは興味深いです。例えば、ピカソやレオノール・フィニなど作品を知る画家たちに表情は、とてもおもしろいです。

アンリ・カルティエ=ブレッソン「画家アンリ・マチス、ヴァンスの自邸にて、1943」
特に気に入ったのは、アトリエにいるマチスです。考え深げにこちらを見つめている姿に哀愁を感じます。写真とは思えないほど絵画的な感じのする作品で、彼らの人生までも写し込んでいるように思えます。
※国立近代美術館