Asagi's Art News
愛らしく賢い ~ 藤城清治 光と影の世界展 ― 2007年05月03日 13時44分56秒
影絵といえば、すぐに思い出されるほど知られている藤城清治ですが、なかなかその個展に巡りあうことはできませんでした。横浜での原画展は、今回がはじめてであるとか・・さっそく会いに行って来ました。

80歳を越えた今でも現役で頑張っているようで、期間中にサイン会もあるようです。ずっと影絵ひとすじでやってきたのかと思っていましたが、劇団運営などの寄り道もしていて、けっこう多彩な人のようです。
そもそもは、油彩からスタートして、影絵にしては雑誌の挿絵を作ることで人気が出てそうです。そして、一世風靡のケロヨンというキャラクターを生み出し、雑誌にテレビにと仕事の幅を広げていったようです。
展示は、初期のモノクロの影絵から最近のカラーのものまで100点を越える作品がぎっしり詰まっています。当たり前ですが、作品は裏から照明を当てて薄明かりの中で輝きます。ステンドグラスのような鮮やかさがあります。
しかし、作品は厚紙とカラーフィルムから作られいているのです。途中、映像で作成工程の紹介があるのですが、カッターと糊を使い作られていく影絵は、とても興味深いです。そして、おもしろいことにアトリエの中には、彼の飼っている猫が一緒にいて、作成中でも傍でうろうろしています。
そう言えば、彼のお気に入りは猫で、多くの作品に登場しています。愛らしさの象徴なのでしょうか? 作品を見ていくと愛らしさとは別に考えていたり、何かを訴えているような感じ受ける猫もいました。
「賢さ」とか、「知恵」と言ったらいいのかもしれません。例えば、「ブレーメンのおんがくたい」では、猫は虫眼鏡を見て、すべてに冷静に対処するような姿勢を見ることができます。愛らしさだけでなく知的な要素も含んでいる、だから、彼は猫が好きなのでしょう。

藤城清治「ブレーメンのおんがくたい、2004」
※そこう美術館

80歳を越えた今でも現役で頑張っているようで、期間中にサイン会もあるようです。ずっと影絵ひとすじでやってきたのかと思っていましたが、劇団運営などの寄り道もしていて、けっこう多彩な人のようです。
そもそもは、油彩からスタートして、影絵にしては雑誌の挿絵を作ることで人気が出てそうです。そして、一世風靡のケロヨンというキャラクターを生み出し、雑誌にテレビにと仕事の幅を広げていったようです。
展示は、初期のモノクロの影絵から最近のカラーのものまで100点を越える作品がぎっしり詰まっています。当たり前ですが、作品は裏から照明を当てて薄明かりの中で輝きます。ステンドグラスのような鮮やかさがあります。
しかし、作品は厚紙とカラーフィルムから作られいているのです。途中、映像で作成工程の紹介があるのですが、カッターと糊を使い作られていく影絵は、とても興味深いです。そして、おもしろいことにアトリエの中には、彼の飼っている猫が一緒にいて、作成中でも傍でうろうろしています。
そう言えば、彼のお気に入りは猫で、多くの作品に登場しています。愛らしさの象徴なのでしょうか? 作品を見ていくと愛らしさとは別に考えていたり、何かを訴えているような感じ受ける猫もいました。
「賢さ」とか、「知恵」と言ったらいいのかもしれません。例えば、「ブレーメンのおんがくたい」では、猫は虫眼鏡を見て、すべてに冷静に対処するような姿勢を見ることができます。愛らしさだけでなく知的な要素も含んでいる、だから、彼は猫が好きなのでしょう。

藤城清治「ブレーメンのおんがくたい、2004」
※そこう美術館