Asagi's Art News





音の造形 ~ シデロイホス 鉄の響 原田和男展2007年05月17日 12時10分45秒

ゴールデンウェークも後半になって、潮風を感じに海の側まで行って来ました。原田和男の造るシデロイホス(ΣΙΔΕΡΟ ΗΧΟΣ)は、音響彫刻というそうです。鉄でできていて、自由に叩いたり、動かしたりできる作品と電気を使って自動演奏する作品がありました。

原田和男展

ふつうの展覧会では、静寂の中で作品が黙っていることがあたりまえです。しかし、この展覧会では、音を響かせないことには、作品の姿を感じることができないのです。会場では、さまざまな音が響いています。

実際に作品を響かせるとかなり楽しいです。いつもなら作品の名前や解説を見ながら進んで行くのですが、とりあえず叩いてみることに集中してきます。だから、今回は彼の作品の名前をいっさい覚えていません。申し訳ないような気もしますが・・

大きく分類すると叩いて音を出す作品と、動くことで音がする作品に分かれているようでした。自動演奏には、動くことで音がする作品が使われていました。金属と金属があたるときに出る音は、ハープのようなものやマラカスのようなものといろいろです。

音という見えないもが作品となる。不思議な感じもしますが、すべてのものを目で確認する必要はないのでしょう。耳で感じ、肌で感じる・・それもアートの世界なのだと思います。

※茅ヶ崎市美術館

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