Asagi's Art News





ヨコハマ・クリスマス ~ クイーンズスクウェア2009年12月01日 01時14分41秒

今年もいよいよクリスマスが近づいて来ました。みなとみらい地区には、毎年同じ場所にすてきなツリーが建てられます。中でもクイーンズスクウェアのツリーは、あさぎのお気に入りです。

ツリーのてっぺんには、星のかわりにピンクのハートが輝いています。電飾も豪華でたぶん横浜でいちばんだと思います。何かと厳しい年になったような気がしますが、最後は心を暖かくしてクリスマス、そして、新年を迎えたいと思います。

クイーンズスクウェア
 

威風堂々 ~ ロートレック・コネクッション2009年12月10日 23時51分00秒

パリの街にロートレックの描いたブリュアンが威風堂々と張り出されたのは、もう100年も前のことになります。しかし、100年後のいまでも作品から伝わってくるものは同じだと思います。

ロートレック

ロートレックはポスターを芸術にした最初の人物であると、いち早く特集を組んだ「美の巨人たち」で語られました。たしかに同時代のポスターは華やかさこそありますが、問題になるのは演劇など情報です。

ところが、ロートレックのポスターは、情報ではなく演劇の主役であるブリュアンの性格や芝居にかける情熱を描き出しています。黒い衣装に朱のマフラーが印象的であり、視線の先に何があるのか…そんな想像をさせられしまいます。

ロートレック
アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレック「アリスティド・ブリュアン、1892」

ロートレックは若くして亡くなってしまいますが、良い友人に巡り会えたことはとても幸せだったと思います。お互いが才能を認め合い夢舞台にくり出して行き、そして、彼らが残したものは色あせずに生き続けていくのです。

※ロートレック・コネクッション

ヨコハマ・クリスマスⅡ ~ 横浜駅西口2009年12月17日 01時23分43秒

だんだんと冬らしく冷えてきています。夜空も澄みきってとてもきれいです。今年はふところ具合もさみしい限りですが、その代わりに街のあちこちに光に満ちたクリスマスツリーが飾られています。

横浜駅にもいくつものクリスマスツリーがありますが、この西口のツリーがいちばん大きいかもしれません。この辺りは人通りもあり、若者の路上ミュージシャンもたくさん出没して、ツリーのてっぺんにあるスターを目指しているんでしょうね・・・

横浜駅西口
  

ヨコハマ・クリスマスⅢ ~ キャンドル・カフェ&赤レンガ倉庫2009年12月25日 00時31分32秒

クリスマス・イブがやって来ました。横浜のみなとみらいは、毎年恒例のTOWERS Milight(タワーズ ミライト)となりました。いつもエコであるとか、電気代であるとかでオフィスのライトは控えめにと言っているのですが、今夜だけは特別です。

光り輝くビルを見ながら運河を進んでいくと、キャンドル・カフェの柔らかな光に出会うことが出来ます。凱旋門のようなホテルの下に、いくつものロウソクがともされています。アロマキャンドルなんでしょう…とても良い香りがします。

光のアーチを抜け赤レンガ倉庫に向かうと、ここにもロウソクの光がありました。レンガ色の建物の間に光が浮かび海の向こうにベイブリッジが見えます。とてもすてきな演出です。今年を振り返り、そして、来年に期待を抱きながらクリスマス・イブの夜は更けていきます。

タワーズ ミライト

キャンドル・カフェ1

キャンドル・カフェ2

赤レンガ倉庫1

赤レンガ倉庫2

秘境 ~ 聖地チベット展2009年12月31日 20時29分18秒

秘境と言われるチベットですが、政治的なことで話題になることが多く心配です。古い歴史を持ちながら大国の中国に飲み込まれ揺れていますが、継承されてきた仏の姿はきらびやかで美しい姿をしています。遥かなる昔にインドから高くそびえる山々を越えて伝来された仏教は、海から伝わってきた日本とは異なる発展をしています。

聖地チベット展

その仏が纏っている黄金は、厳しい土地での生活からの解放を願っての象徴であるようです。慈悲のある顔立ちとその教えを全身で表しています。そこから、まじめに信仰をしていけば、必ず極楽浄土が約束されている・・・そんな願いが伝わっていきます。

十一面千手先眼観音菩薩は、その複雑で緻密な姿に見る者は圧倒します。また、同時に安らぎを与えられるよう思います。優しい眼差しとあらゆる方向に伸ばされた菩薩の腕が、必ず助けることを人々に約束しています。現在、苦境にたつチベットですが、この仏たちがいつの日が必ず救ってくれることでしょう。

聖地チベット展
「十一面千手先眼観音菩薩立像、18世紀」

※上野の森美術館