Asagi's Art News
メッセージ ~ 篠山紀信展 写真力 ― 2012年11月03日 22時20分22秒
篠山紀信(1940ー)さんのはじめての展覧会とのことで、事前のインビューなどからは、新しい試みを楽しむような印象を受けました。商業写真の世界で活躍することで時代の象徴となり、その先に来るものの道しるべとして、大衆文化を支えてきたと思います。
展覧会を新しい挑戦としているところが、彼の先駆者としての誇りなのかもしれません。日本大学の芸術学部在籍中から、写真家として活動が知られるようになり、多くの写真賞を受賞しました。そして、著名人のポートレイトが、話題になることも多々ありました。

さて、今回の展覧会ですが、作品を引き延ばしたとても大きな作品を数多く展示していることに驚きました。技術的に進歩をしていると思いますが、いままで見て来た写真集とはまったく異なった印象を受けるような気がします。
最初の展示では、既に亡くなってしまったスターのポートレートを配置しており、懐かしさと時代のスターであったことを改めて感じることができます。次の展示では、現在も活躍している新旧のスターを取り上げています。さらに、ディズニーランドで働く人たち、歌舞伎役者、ヌードと活躍の幅の広さを伺うことが出来ます。
最後の展示は、昨年の東日本大震災にあった被災者のポートレイトで綴り締めくくっています。破壊された故郷に生き残り、復興を目指す人間の強さが、笑顔で写真に収まっています。無言のメッセージは心に響くものがあると思います。
※東京オペラシティ アートギャラリー(2012年10月3日~2012年12月24日)
展覧会を新しい挑戦としているところが、彼の先駆者としての誇りなのかもしれません。日本大学の芸術学部在籍中から、写真家として活動が知られるようになり、多くの写真賞を受賞しました。そして、著名人のポートレイトが、話題になることも多々ありました。

さて、今回の展覧会ですが、作品を引き延ばしたとても大きな作品を数多く展示していることに驚きました。技術的に進歩をしていると思いますが、いままで見て来た写真集とはまったく異なった印象を受けるような気がします。
最初の展示では、既に亡くなってしまったスターのポートレートを配置しており、懐かしさと時代のスターであったことを改めて感じることができます。次の展示では、現在も活躍している新旧のスターを取り上げています。さらに、ディズニーランドで働く人たち、歌舞伎役者、ヌードと活躍の幅の広さを伺うことが出来ます。
最後の展示は、昨年の東日本大震災にあった被災者のポートレイトで綴り締めくくっています。破壊された故郷に生き残り、復興を目指す人間の強さが、笑顔で写真に収まっています。無言のメッセージは心に響くものがあると思います。
※東京オペラシティ アートギャラリー(2012年10月3日~2012年12月24日)





