Asagi's Art News





透き通る場面 ~ 「春のめざめ」原画展2007年03月21日 22時11分57秒

ロシアのユーリー・ノルシュテイン門下のアレクサンドル・ペトロフのアニメーション『春のめざめ』が、公開されました。その原画が見られることを、テレビ(新日曜美術館)で紹介されていたので、本編を見る前にぜひ見たいと思い三鷹まで出かけました。

ジブリ美術館は、どちらかと言うとアミューズメント施設に近い美術館と思っていました。しかも、チケットが予約制(ローソンでロッピーという機械を使わないとならない・・)で、なんだか面倒でした。ふらっと行って見るあさぎには、ちょっとなぁという感じです。

ジブリは、アニメーション製作会社で多くの人気作品を送り出しているために、俗に言うアニメファンがたくさんいます。そんな人たちと子供たちに囲まれて、三鷹駅からコミュニティーバスで美術館に行きました。なんとなく場違いなところに来たなと思いながら・・。

ジブリ美術館

さて、原画展ですが、とても小さなスペースのギャラリーと呼ばれるところにありました。子供たちに人気の「ねこバス」の展示室とミュージアムショップをつなぐ通路という感じのところです。

原画は、12展ぼどでアニメーションを作るときに使うトレース台(下から蛍光灯をあてる道具)を壁に設置して、原画に下から光をあてる形で展示されていました。解説では、原画をガラス板と言っていましたが、見た感じ透明なアクリル板ようです。思ったより大きい(A2サイズぐらい)感じがしました。

ペトロフは、そのガラスに指を使って絵を描き、アニメーションを作って行きます。画材は、油絵の具です。撮影をする間に絵具が乾かないことが良いと言っていました。薄く絵具を置くと明るく、色を重ねて行くと暗く厚みが出てくるようです。

下からの明かりが白色を表現しています。絵を描くときに塗り残し部分を白色とするのと同じです。しかし、透き通って見える白色だからでしょうか、ともても幻想的に見えます。そして、やはり撮影されたものよりも色あざやかなところは、見に行って良かったと感じました。

原画なので、アニメーションにすると流れてしまう指のあとなども確認できます。この原画から作品が生み出されたかと思うと、作成の現場にいるようで楽しくなります。本編のチケットも買いました。本編がどんな作品になってるか、とても楽しみです。

春のめざめ
アレクサンドル・ペトロフ「春のめざめ、2006」

※ジブリ美術館