Asagi's Art News





改装中 ~ ピカソとクレーの生きた時代2009年02月18日 01時05分33秒

美術館も改装をするには費用と部分的にでも閉鎖をする箇所が出てきます。そんな時にコレクションを貸し出しやすくなるのかもしれません。今回、渋谷にやって来たピカソもクレーもドイツのノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館が改装ということで、なかなか貸し出されない良い作品とのことでした。

ピカソとクレー

展覧会のタイトルにあるピカソとクレーの他にも同時代の作品が来ていました。マティス、シャガール、マグリット、ミロなど巨匠がそろっています。比較的大きな大作で見ごたえ十分ありました。でも、その中で注目せずにいられないのが、ピカソの作品です。

ピカソの作品は3点あったのですが、『二人の座る裸婦』は繊細なキュビズムの作品とは異なり迫力のある重厚なデッサンで圧倒されます。情勢の柔らかい印象はないのですが、人としての魅力を引き出しているところがすごいです。

ピカソとクレー
パブロ・ピカソ「二人の座る裸婦、1920」

クレーの作品は最後の部屋にまとめて展示されていました。ノルトライン=ヴェストファーレン州立美術館にとっての記念すべき作品だそうです。88点を一度に購入することで物議をよんだそうですが、とても買い物をしたと思います。

もし、この美術館が改修しなかったら、出会えていない作品たちです。とっても得をした気分です。もちろん財政面で豊かで安全なところしか廻ってはこないものだと思います。日本がまだそう言われる国であることに幸せを感じます。

※Bunkamura

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