Asagi's Art News
天才ルーキー ~ オルセー美術館展 ― 2007年02月07日 00時52分49秒
印象派と言えば、モネが中心となって確立された光の芸術です。オルセー美術館は、その印象派に関わる画家たちの作品を、数多く持っていることで有名です。ようやく東京にも巡回してきたので、さっそく出かけることにしました。

展覧会を告知するポスターには、ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」、前売り券には、モネの「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」が載っています。 自然にメインの作品がなんであるか暗示しています。しかし、この展覧会のメインは、なんとなくルノワールであるような気がします。
展覧会の最初の部屋では、まずルノワールの「ジュリー・マネ」があります。 少女と猫の肖像画で、ルノワール初期の美しく可愛らしい作品です。もし展示がこの作品だけであれば、メインは、モネであり、ゴッホだったかもしれません。

ピエール・オーギュスト・ルノワール「ジュリー・マネ、1887」
ところが、ルノワールの作品は、これだけではなく展覧会の中間点にあたる2階の部屋にさらにありました。そして、その作品は、女性ばかり好んで描くルノワールを裏切るように、男性の肖像が2点でした。「バジールの肖像」と「鉛筆を持つクロード・モネ」は、若きルノワールが、モデルの気質を正確にとらえ、その天才ぶりをあからさまにしている作品に思えました。
それを裏付けるように、ラトゥールの集団肖像が「バティニョールのアトリエ」に描かれるルノワール本人の姿は、天才ルーキー登場ような感じです。モネの描く姿を凝視するその姿勢に、情熱と希望を見ることができます。そこからは、彼のなんとも言えぬオーラが伝わってくるようです。

アンリ・ファンタン・ラトゥール「バティニュールのアトリエ、1870」
※オルセー美術館展

展覧会を告知するポスターには、ゴッホの「アルルのゴッホの寝室」、前売り券には、モネの「すみれのブーケをつけたベルト・モリゾ」が載っています。 自然にメインの作品がなんであるか暗示しています。しかし、この展覧会のメインは、なんとなくルノワールであるような気がします。
展覧会の最初の部屋では、まずルノワールの「ジュリー・マネ」があります。 少女と猫の肖像画で、ルノワール初期の美しく可愛らしい作品です。もし展示がこの作品だけであれば、メインは、モネであり、ゴッホだったかもしれません。

ピエール・オーギュスト・ルノワール「ジュリー・マネ、1887」
ところが、ルノワールの作品は、これだけではなく展覧会の中間点にあたる2階の部屋にさらにありました。そして、その作品は、女性ばかり好んで描くルノワールを裏切るように、男性の肖像が2点でした。「バジールの肖像」と「鉛筆を持つクロード・モネ」は、若きルノワールが、モデルの気質を正確にとらえ、その天才ぶりをあからさまにしている作品に思えました。
それを裏付けるように、ラトゥールの集団肖像が「バティニョールのアトリエ」に描かれるルノワール本人の姿は、天才ルーキー登場ような感じです。モネの描く姿を凝視するその姿勢に、情熱と希望を見ることができます。そこからは、彼のなんとも言えぬオーラが伝わってくるようです。

アンリ・ファンタン・ラトゥール「バティニュールのアトリエ、1870」
※オルセー美術館展





