Asagi's Art News





にゃにゃ! ~ こまねこ2007年02月14日 00時27分10秒

先日、テレビ(NHK:トップランナー)でアニメーション映画の合田経郎監督の特集がありました。再放送かもしれませんが、人形アニメーションの作成方法や製作のきっかけなどとても興味深かったです。しかも、彼は、NHKのキャラクターである『ドーモくん』の生みの親でもあり、かなり踏み込んでの番組作りが良かったです。

なんとなく映画を情報を検索していたら、彼の『こまねこ』という作品がまだ上映中とのことで、さっそく出かけてきました。公開から1ヶ月以上を過ぎていたので、シネコンでは朝一で一回きりの上映だったので、頑張って早起きしました。朝一上映にも関わらず、また、小さな劇場ではあったのですが、ほぼ満員の盛況状態でした。

こまねこ
合田経郎「こま撮りえいが こまねこ、2006」

映画は、短編のアニメーションを5話まとめる形で構成されていました。最初からほのぼのとした感じが漂い、テレビで紹介されたようにかなり細かい動きには驚きました。主人公のこまちゃんは、コマ撮りアニメーションを作成するため人形を作り、スタジオを作り地道に1コマ1コマ撮影をしていきます。

その姿は、合田監督自身のことを描いているかのようでとてもおもしろいです。物語は、そのこまちゃんとさまざまなお友達との出会いを描いて行きます。すべてネコ語で”にゃにゃ!”と言った感じで、会話まで想像させるところがいいです。

だから、この作品は、何も付け加えず海外に持って行っても理解されると思います。表現方法も、作品に込められたメッセージも説明なしで判る・・とてもすごいことです。作品の作成には、多くの時間がかかりますが、アニメーションのいろいろな可能性を詰め込むことができると思います。

※こまねこ