Asagi's Art News





佐倉紀行 ~ 静寂と色彩:月光のアンフラマンス2009年11月12日 00時38分52秒

良い天気に恵まれ、秋の佐倉に出かけてきました。今回はちょっと特別で、あさぎの通っている絵画教室の先生の作品が展示されることになり、先生と絵を描いている仲間で出かけることになったのです。

展覧会は、『静寂と色彩:月光のアンフラマンス』と言って、国内外の新旧を取り混ぜて幻想的な世界をテーマにしているようで、川村記念美術館の抽象画コレクションと合わせた効果を狙ったようでした。

川村記念美術館

現役アーティストの作品を本人と一緒に見るというのも不思議なもので、どんな気持ちで制作したとか、どんな狙いがあるかとか、対話しながらの鑑賞はおもしろいものです。あさぎの先生は、比較的大きな画面の抽象画を描いています。アクリル絵の具を使用していて、淡い光のカーテンで暖かみのある作品が特徴であると思います。今回の展示テーマにぴったりのような気がします。

小池隆英
小池隆英「Eye Wall 、2009」

また、この日、ちょっとしたイベントとして、インスタレーションの小野田賢三さんがたった一人の観客に対してだけ、作品を見せるという実験的な試みを実施してくれました。観客はあさぎの先生ですが、ヘッドホンを付けそこから聞こえるくるものが作品だとのことでした。

見ている方は何だろ? 実は観客も何だろう? となったようでした。ヘッドホンから聞こえてくる音の正体は、音楽ではなく美術館の中で録音した音らしかったようです。実演が終わって解説となったのでが、それでも場の雰囲気は、ちょっとモヤモヤと言った感じでした。

インスタレーションのアーティストとお話をするのは初めてだったのですが、作品についてとてもおもしろお話が聞けました。狙ってはいないとのことでしたが、みんなが感じた何だろう? といったことが大切だったようです。アートには具象と抽象があります。しかし、具象と抽象の中間とは何だろ? そんな表現が出来ないか、ということで企画をしてみたそうです。ちょっと難しいですが…

秋の一日、とても良い時間を過ごすことが出来ました。話は少しそれますが、作品を作っていくことにプロもアマチュアもあまり変わらないと思ったりもしました。そして、いろいろと刺激し合い吸収していることに気がつきました。あさぎは作品と呼べるものは創っていませんが、取り組む日も近いかもと思うことが出来ました。

※川村記念美術館

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