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アンデパンダン ~ 千代田芸術祭20112011年09月20日 22時57分54秒

昨年オープンした3331 Arts Chiyodaは、若手アーチストやアマチュアが作品発表を行うことができるオルタナティブスペースです。秋葉原からほど近い旧千代田区立練成中学校の校舎を使い、現代アートの底辺を広げるさまざまな活動で注目をされて来ています。

千代田芸術祭

今回は、3331 Arts Chiyodaで開催されたアンデパンダン展のひとつである、千代田芸術祭の様子をみに出かけてきました。たしかに、建物が学校の校舎であったことから、文化祭とか学園祭といった雰囲気をただよわせています。また、アンデパンダン展という無審査で誰もが自由に応募することが出来ることから来る、豊富なバラエティによるところもあるかもしれません。

絵画が中心ですが、造形やパフォーマンスに近い作品もあり、とても楽しい展覧会です。完成度の高い作品もあれば、趣味の世界のようなものも見受けることが出来ます。本来、アートの持つ自由度や表現の広さを感じることが出来るのがとても良いと思います。

千代田芸術祭

たまたま最終日に近いこともあって、作品の講評会のような形で、持ち時間を決めて作者が自分の作品について、狙いや見てほしいポイントなどを説明していました。聞くところによると、最近の美大や専門学校などでは、このように自身の作品について、自身で講評を行うような形を行っているとのことでした。

自己アピールをすることで、自身では気付かない良いところやダメなところの発見につながることが目的ではないかと思います。考えて作品を作成することも大切なことになって来ているのだと思います。それは、他者の作品に対しても正しく見る訓練を兼ねているのかもしれません。

この展覧会から思うことは、本当に芸術活動の幅の広さと技術を含め高い水準にあることをあらために認識しました。アート支える底辺が広がり、技術だけでなく制作や評価に対する理解度を高めることはとても大切なことであり、誇れる文化に育ってきている実感を得ることが出来ます。

※3331 Arts Chiyoda(2011年9月3日~2011年9月19)

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